退会済のユーザー さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
新時代の萌えアニメ
これは上手い手法!参りました。人気出るのは当然ですね。ダークファンタジーに魔法少女バトルヒロインのガワを被せたまどかマギカ、刑事ドラマに本格SFのガワを被せた攻殻SACの様に、人気の強度はあるが運用が難しい設定をただのフックにのみ使用し、主題はベタな展開で逆張りの面白さを引き出す手法。そしてまさか異世界なろうをガワに使う作品が出てくるとは!お見事です。異世界(設定はゲーム世界ですが)なろうのように見せかけた萌えアニメ作品だったとは驚きました。多分これから増えるでしょうね。わりとエポックと言ってもいいのでは?
ゲーム要素はただのガワなので整合性は皆無というか不要。作者も多分プレイしたことが無いでしょう。ゲーマーなら絶対ありえないどころか許されないレベルの描写の数々ですから。一応スキル取得条件が邪道であるからこそ強いとか、速攻ナーフされてたりとか言い訳自体はわりと上手いとは思うのですが言い訳にならないレベルで雑魚のハズのメイプルが強すぎる。
異世界モノなら非難轟々ですが本作は主題は萌えアニメ。メイプルに萌えさせさえすれば視聴者は「細かいことはいいんだよ」となるわけです。設定をまるで頑張る必要がない。ありえない描写を許すたびにメイプルへの愛を確認することが出来る。これはマジで凄い発明だと思う。
スタッフもそれを汲んでメインキャラクターの作画には物凄いリソースをブチ込む。アクションシーンもかなりの迫力。萌えアニメは作画が命ですからね。
モロに「これは萌えアニメです!」という作品には二の足を踏む視聴者に対して設定の妙が光る異世界なろうを見てるという大義名分が出来る。衣装が冒険者の装備品だから一目で萌えアニメとはわかりづ らいカモフラージュも効いている。
萌えアニメの枠を広げた歴史的な作品だと思う。
追記
ゲーム世界作品として見てしまった私…
メイプルの超強ユニークスキルや超強ユニーク装備獲得はまだいいんです。ネトゲと言うならならバトル描写はチームプレイであって欲しかった。スタンさせて毒付与してスリップダメージで削り切るまで重装で耐えるって戦術は凄くゲーム的な描写でとてもいいと思うんです。ソロゲじゃなくてネトゲなんだから全部1人でやっちゃうのが見てて面白くない。
ドリキャスのPSOを寝食以外ひたすらプレイしてスプレッドニードル所持してるくらいにはネトゲにハマってた身としては、せめて役割分担くらいはして欲しかったのです。仲間の見せ場も作れて他のキャラが空気になることもなかったと思う。毒付与だけのハズのヒドラも召喚獣みたいに直接戦闘してたし。
ゲーム好きだった私からはそう見えるのですが、メイプルが1人でやるからこそ面白いって見方もあるのかもしれませんね。戦闘シーンが迫力あっただけに余計に見方を間違ってしまいました。