「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(TVアニメ動画)」

総合得点
84.1
感想・評価
808
棚に入れた
3112
ランキング
299
★★★★☆ 3.7 (808)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

ももも さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ありそうで無かった秀逸な設定

女主人公のなろう異世界転生ハーレムモノ。

一行で書くと完全に胸焼けがする設定なんですが、”一捻り”により独特な作品になっていると思います。

現世でオタク友達に勧められ、いわゆる「乙女ゲー」と呼ばれる女視点の恋愛ゲーム(美男子に告白されるのを目指す)にハマっていた主人公。
トラックに轢かれて目覚めるとそこは異世界、というなろうでお約束の転生をするも、世界に不思議な既視感を持ちます。
そこはまさにハマっていた乙女ゲーの世界…なんですが、自分は誰になっているかというと「主人公を虐めまくって最後は島流しか殺されることになる設定の敵役キャラ(悪役令嬢)」だったのです。

「島流し or 死」この破滅フラグを避けるために、ゲームの記憶に基づいた「フラグ回避」の行動をしていくわけですが、主人公の天然ボケいい子キャラと合わさって「お嬢様は頭を打ってから人が変わったように良い子になった」と言われるような展開になっていきますw

仮にこのアニメを2話とかから見ると、一昔前にうんざりするほどよくあった「みんなが主人公のことを好き」なベッタベタなハーレムアニメに見えると思うのですが、「破滅フラグを避けるため」というお題目が置かれたことでハーレムモノによく感じる都合良過ぎ感にワンクッション入ると言いますか、びっくりするほど親和性が良い設定になっていると思いました。

主人公カタリナの「周りからの好意に気が付かない」という天然キャラもよくあるハーレム主人公そのまんまです。これもフラグ設定のおかげで「よしフラグ回避!」という視点ずらしをされるため、概ね素直にギャグアニメとして鑑賞することが出来ました。

大傑作かと言われるとそうではないのですが、エンタメとしては十分よくできていたと思います。
{netabare}強いて言えば最終話のイベントはちょっとベタベタ過ぎたかな?
1クールのアニメの最後で無理やり盛り上げるあの感じ、あれはちょっと食傷気味かも。{/netabare}

追記、9話?だったか、総集編かな?と思ってしまうようなノリで、各キャラがカタリナへの思いを語る回がありますが、オタクおっさんとしてはときメモの告白シーンを見てるようで(ポエムなノリがあんな感じ)、ちょっと懐かしくなりましたw

投稿 : 2020/06/26
閲覧 : 241
サンキュー:

16

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