鰺鱒 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ストレスなく観られました(一部除く)
原作知らず。
たまたま剣道部さんのレビューを拝見し、気になったので週末視聴。
観て損はしない作品と思います。
主人公、ヒロインに好感が持てたのが良かった。キャラクター配置的にはハーレム構成に見えますが、主人公・ヒロインが互いに一途だったのも良かった。ヒロインのデレとポンコツ化が急速すぎた気はします。
物語全体の設定も一ひねりがあって、単なるファンタジー学園ものにはならないおもしろさがありました。個別の設定には「そりゃ願望丸出しだろう」というものもありますが、全体で観るとまぁ許せる(?)。
物語がしっかりしてるし主人公たちの目的もはっきりしている。「the 敵」もその時々にきっちり設定されているので展開がわかりやすく、迷子にならずに観られます。物語を構成するストレスがしっかり描かれている分、観る側としてはストレスなく観られました。
キャラデザ、アニメーションともに十分なクオリティだと思います。道場での戦闘描写は、結構挑戦的な作画をしていたようにも思います(どこかで観たことあるような気がしないでもない)。
結構エロに頼る側面もありますが、本筋がしっかりしていてかつ最終話のまとめもそれなりにまとまっていたと思います。
きわめて個人的な問題ですが、OPのボーカルがちょっと苦手でした。
以下、細々とした個人的感想。
{netabare}
――「指標」ってそういうもんよね
{netabare}主人公は、名門たる生家から迫害を受けるという形で学園生活において不遇を託つのですが、そのやり方が陰湿すぎて笑ってしまいました。生家の圧力で学園が設定した「能力値」のくだりです。データとか指標とかって、「測りたいものを測る・測りたくないものを測らない」ことでどうとでもできるんですよね。まぁ統計批判の常套句ですが、特に政治的にデータの出所を云々する方は「常に」データに対してFairであってほしいと思います。{/netabare}
――あれ、初見じゃない・・・
{netabare}剣道部さんのレビューを拝見した際、dアニメで観られるかを確認したのですが、1話に「視聴済みマーク」がついていました。つまり、過去に1話を観たことがあったのですが・・・記憶にない。
dアニメでは「再視聴」をすると過去視聴の続き(のあたり)から再生されるのですが、1話の開始後10秒から再生が始まりました。こんなタイミングで「切る」ってのは自分の中では通常しないはずなのですが・・・で、0秒から10秒マデを確認すると、そこにあったのは「原作」の表示。そこで朧気ながら記憶復活。どうやら「超余裕」と同じ原作者と知った瞬間に停止したようです。
で、本作を全話観た上での感想が「いったい何だったんだ、あれ(超よゆ)は?」です。本作でも「糸を引くような兄妹のコミュニケーション」が描写されていたりと、僕が苦手なものは確かにあるのですが、凄くしっかりとした楽しめるお話を紡げるのになぁ。。。とちょっと寂しい気持ちになりました。皆様の超よゆに対するレビューの中に、原作者に対する批判が向けられていたのを思い出しました。
に、しても。「糸を引くような兄妹のコミュニケーション」を見せられたときには引きました。その後に笑いに持って行ってくれたからぎりぎり助かりましたけど・・・
{/netabare}
{/netabare}
[2020/06/25 v1]