scandalsho さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
終盤まで面白いけど、ラストが残念
最後まで視聴して感じたこと。
『何か既視感が・・・』
何だろう?って思っていたら、原作者が「正解するカド』の脚本担当と同一人物でしたか。
それなら妙に納得がいきますね。
風呂敷を広げるだけ広げておいて、回収しないという強引かつ斬新な手法。
この作品を一言で言うと『終盤まで面白いけど、ラストが残念』に尽きる。
{netabare}風呂敷を広げた上に更に広げていくものだから、終盤まで確実に面白い。
だけどそれは、『どういう方法で解決するんだろう?』という視聴者の期待値込みの評価である。
風呂敷を広げれば広げるほど、解決が難解になってくる(ように感じられる)。
この難解な事件をどういう風に解決に導いていくのか?
視聴者の期待値はどんどん跳ね上がってくる。
この期待値込みで、終盤までは間違いなく面白い作品なのだ。
ところがラストを閉め方次第で、評価は全く違ってくる。
視聴者の想像をはるかに超えるラストなら、評価は更に跳ね上がるだろう。
ところが、残念ながらこの作品は{netabare}未解決{/netabare}という形で終わっている。
{netabare}曲世や齋は、結局どうなったのか?
自殺法は?
「本質的な善悪」という命題も、結論を指し示さずに終わっている。{/netabare}
要するに『丸投げ』なのである。
風呂敷を広げた上にさらに広げて、視聴者の期待を煽るだけ煽ってからの『丸投げ』。
例えば、密室トリックを暴かずに犯人を逮捕しちゃう推理小説。
密室のハードルを上げた上に更に上げておいて、密室トリックは暴かない。
何なら、『密室トリックは読者のあなたの想像にお任せします』的な(笑)。
『いやいや、密室トリックを暴いてこその推理小説でしょ!』
要するに、作品の中で一番面白い部分を割愛してしまっているのである。
これでは、高評価は得られない。{/netabare}
いつまでもこんな手法が許されて良いんだろうか?