タック二階堂 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
何もしない生徒会の一室で繰り広げられるコメディ会話劇。
詳細は公式でも。
2009年放送のスタジオディーン制作、花田十輝脚本の日常系生徒会アニメです。
基本的には、放課後に生徒会室で繰り広げられる男子1人、女子4人のギャグコメディ会話劇といった内容です。
比較的メタ発言が多く、まあこうした「何やってるかわからない部活(的な)モノ」で、牽引する元気で明るい女子生徒を中心に、入れ代わり立ち代わりボケていき、誰かが拾ってツッコんでいくという、今となればありがちな設定です。
この作品でもメタファーとしてたびたび出る「涼宮ハルヒの憂鬱」に色濃く影響を受けている感じです。ちょっと「けいおん!」風味もあるかも。男が出てくるけど。
主人公の杉崎鍵(ま、この名前でKey作品のメタネタもありますけど)は、美少女揃いの生徒会でハーレムを築きたいという欲求から、期末試験で満点を取り、優良枠として生徒会に入るわけですが、なんというかストーリーテリングの役割も担うので、そこまで嫌な感じもしないというか。むしろ、軽快にツッコミを入れる役割も多いので、ハーレム主人公という印象は薄い感じです。このへんは、花田脚本の上手なところなのかなと。
内容は、まあ台本のある「てさぐれ部活もの」みたいな感じなので、深く考えるほどのものでもないです。さすがに10年以上前の作品なので、虫みたいなデカ目のキャラも相まって作画は古くさく感じますが、観ていくうちに、特に気にならなくなってきます。
日常物として、ボケっと観るのにちょうどいいので忘れたころに観直せる酢こんぶみたいなアニメです。