タック二階堂 さんの感想・評価
3.3
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ダーメダメダメ、ダメ人間。ダーメにんげーん!
詳細は公式でも。
2006年に放送されたGONZO制作のアニメです。
大学を中退して4年ほど引きこもりをしている
佐藤。突然、自宅に宗教の勧誘でおばさんと、
一緒に中原岬が現れ、引きこもりからの脱却を
勧められます。
佐藤は岬に、あるプロジェクトに参加する
よう言われます。引きこもりからの脱却。
そして、佐藤の隣の部屋に、高校の後輩である
山崎が引っ越してきた。山崎はギャルゲを
制作する専門学校に通っており、佐藤をギャル
ゲ制作に引きずり込むことに。
てな感じのお話です。
とにかく佐藤がダメ人間というか、クズです。
特に感じたのは、岬が佐藤にプロジェクトの
卒業試験と題し、渋谷にデートに行くエピ。
大晦日で人出が多く、佐藤は岬とはぐれて
しまいます。
{netabare}
ちょっとしたパニック障害を起こし、路地裏で
休んでいるところへ高校時代の先輩・柏瞳に
偶然会います。
で、なぜかそのまま、ふたりで飲みに行っ
ちゃうという。しかも、先輩は旦那が急な仕事
で呼ばれたことで、少し荒れて「不倫しちゃ
おっか」と佐藤をラブホへ誘う始末。
まあ、ヘタレでコミュ障の佐藤が、さすがに
そんなことができるわけもなく、そのまま
ホテルから出てくるところを、岬に見られて
いたと。
{/netabare}
そもそも、それまでの時点で、なぜ一緒に来た
岬を探したり、あるいは電話したりできない
のか。岬が駅で待っていたところに現れた
佐藤は一言。「あれ? まだいたんだ」
もう、コミュ障の引きこもりだの対人恐怖症
だのという話ではないです。人でなし。
なのに、どういうわけか関わろうとする人が
多いんです。
最終盤の展開は少し駆け足気味。
岬の佐藤に対するウザ絡み?の本当の目的が
叔父の口から明かされるわけですが、そこから
の流れも尋常じゃないです。
{netabare}
絶望して生まれ故郷で自殺しようと東京を
離れる岬を、佐藤は新幹線で追いかけます。
そして岸壁まで着いたとき、岬を発見。
でも、すでに自分や世の中に絶望した岬は
飛び降ります。すんでのところで岬を助けた
佐藤。ここまではいいです。
岬が思い通りにいかないのは、NHKの陰謀。
日本悲観協会のせいだ。と、携帯を取り出した
佐藤は、これだけが唯一NHKを倒せる爆弾だ
と、岸壁に向かって走り出します。
そして、自分の身を犠牲にして岬を守るんだ。
と岸壁からダイブ!
したのですが、自殺防止ネットに引っかかり、
命を落とすことはありませんでした。
ナニコレ……?
{/netabare}
ま、まあ、飽きずに最後まで観られるという
意味では面白いのでしょう。
でも、この佐藤の異常性を見せられ続ける
のが非常にストレスになりました。
ダメ人間というより、ちょっと狂人かと。