yuugetu さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
最後まで見る価値はあったと思う
2020年春アニメ。全12話。原作未読です。
異世界転生苦手だけど、これはそれなりに面白かった。
【良かった点】
{netabare}個人的に異世界転生は、技術や情報という絶対的なアドバンテージを持ってオレツエーをやるのがどうにも苦手なんですよね。
「本好き」すら苦手な私は、自分でも嫌になるくらい筋金入りです。この感性の古さで幾つ面白い作品を逃してきたか、自覚はあるんですよ(笑)
だって家柄・人格・文武揃った能力の高い主人公はいくらでもいるのに、転生だけはダメなんだもの…。
この作品も、面白いとは思いながらもどこかでモヤモヤしながら見ていました。
カタリナは自分が破滅しないために行動していても、結果的に周囲を幸せにして人の心を救っていく。カタリナは精神的には7歳年長で、子供達を姉のような目線で見ており、個人的に共感しやすかったのも視聴を続けられた理由だと思います。
ゲーム内容を知っているという絶対的な優位性を比較的嫌味無く描けているので、思ったよりずっと楽しんで見ることが出来たんでしょうね。
それでも私は中盤まで、不思議とハマりきれずにいたのですよね。
カタリナには「情報」という強力なカードと自分の生存という第一目的があったから、私はどうにも一歩引いて見ていたのだなと。
最終的に何が良かったかというと、カタリナがシリウス・ディークの事前情報をほぼ知らず、それでも助けたいと思い実現したこと。
シリウスを助けたいという気持ちはカタリナとしてシリウスに接していたからこそ得たものだし、シリウスに関する設定をカタリナはほとんど知らない。
前世との決別がシリウスとの直接対決前のタイミングで描かれ、主人公がカタリナとしての生を能動的に選択する。それはその世界に生きる者として、これからは手探りで挑まねばならないということ。
その時点でカタリナには転生者としてのアドバンテージが無くなったものと私は受け取りました。
{/netabare}
【個人的に好きじゃない点】
{netabare}逆ハーレムエンドは、私は好きじゃないです。
恋愛はどうしても一人に決まっていくものだからね…他のキャラは切ないことになるからね…。
どんなにハッピーエンドの雰囲気にしてても、ハーレムは私にはバッドエンドにしか見えないんだよね。社会情勢や時代背景を反映したものなら納得いくけど、これそういうアニメじゃないしね。{/netabare}
(2020.6.28)