Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
目標は「破滅を回避して天寿を全うすること」
この作品の原作は未読ですが、まややんが主人公を演じることを知り視聴を楽しみにしていた作品です。
この作品も声優さんが豪華です…
まややんの出演は久しぶりかと思っていましたが、wikiをチラ見したところしっかり出演されていましたね。
「約ネバ」のノーマン、「ドメカノ」のや橘瑠衣や「盾の勇者の成り上がり」のメルティなど…
これらは昨年放送された作品との事ですが、改めて時の流れの速さを如実に感じます。
他のキャストは和氣あずみさん、岡咲美保さん、みのりんにはやみんなどが出演されています。
ホント凄い人たちばかりで嬉しくなっちゃいますよ^^
公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。
ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の世界であり、
自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを!
ゲームでカタリナに用意されている結末は、
ハッピーエンドで国外追放バッドエンドで殺されてしまう…
そんな破滅フラグはなんとしても回避して、
幸せな未来を掴み取ってみせる!!
勘違い?人たらしラブコメディの幕が上がる。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
こういう作品を「逆ハーレム」として括りたい気持ちもありますが、この作品に限っては括れないんですよね^^;
何故なら、まややん演じるカタリナを慕っているのは男性ばかりじゃないからです。
カタリナを慕う男性の人数と同じくらい、カタリナを慕う女性がいる…つまり性別分け隔てなく好かれているんです。
元々ハーレムとは、「一人の男性に対して多数の女性が取り巻くような状況」を指す訳ですが、本作品の様に性別を無視したら何と言うんでしょうか…?
最早普通に「只の人気者」しか頭に浮かばないんですけど^^;
ですが、カタリナが「ピラミッドの頂点に君臨するハーレムの様な何か」を作っていたとしても微塵も嫌味が感じられないのは何故なんでしょう。
大体自らのハーレムを切望する人の顛末って大体たかが知れているじゃありませんか。
私の知る限り、成功例はハイスクールD×Dの「兵藤一誠」くらいしか思いつきません。
大概ハーレムを作る人って表面上は決してガツガツしていないんですよね。
一見異性に対して無頓着だったり、大事な場面で急に耳が聞こえなくなったりして、でもそのくせムッツリだったり…?
そしてそこれらの過程の中で自ずと働く願望を叶えるための強制力が、時に視聴者をイラッとさせるんですよね。
そう考えると、少なくてもカタリナからは強制力が発動しているのを私は見たことがありません。
勿論、カタリナは慕って集まってくれる人の事はみんな大好き…
だけど自分一人のものにしようとする願望が微塵も無いから強制力が発動せず、結果的に視聴者をイラつかせることが無いのでしょう。
カタリナに全く願望が無いと言ったらそれは嘘になるでしょう。
例えばアン・シェリーの一件…
そっか…カタリナは自分の願望より、相手の幸せを優先するから嫌味が感じられないんですね。
幾度となく繰り返した脳内会議も、元々は保身のためでしたが結果的には相手を優先しちゃってますから…
だからでしょう…
物語の終盤に訪れたまさかのカタリナのピンチ…
展開は超が付くほどありきたりで平凡なのに、しっかり涙で前が見えなくなりましたから…
そりゃそうです。
これまでカタリナから受けた恩を忘れるほど薄情な仲間なんて只の一人もいないんです。
物語の中で「聖母」と呼ばれていましたがラストまで視聴してみると、もうその呼び方以外は考えられませんでした。
きっとカタリナを演じたのがまややんだったから相乗効果もあったんでしょうけれど。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、angelaさんの「乙女のルートはひとつじゃない!」
エンディングテーマは、蒼井翔太さんの「BAD END」
angelaさん、今回の楽曲も最高に格好良かったです^^
1クール全12話の物語でした。
何と嬉しいことに2021年に第2期の放送が予定されました。
毎週の視聴が楽しみな作品だと思っていましたが、やっぱ人気のある作品だったんですね。
第1期と変わらないクオリティでカタリナに再開できるのを楽しみにしています!