Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
野球って本気だから楽しいんだ
女子高生が野球に打ち込む物語…
私にとって「大正野球娘」「八月のシンデレラナイン」に次ぐ3作目の作品です。
しかもきらら系でスポコン作品ともなれば期待もひとしおです。
埼玉県、新越谷高校。
この春入学した武田詠深(たけだ・よみ)は、そこで幼なじみの山崎珠姫(やまざき・たまき)に再会する。
中学時代、受け止められるキャッチャーがいないために鋭く変化する「魔球」を投げられず、
野球への気持ちをあきらめかけていた詠深。
だが、強豪チームで実力を磨いていた珠姫は、詠深の変化球を受け止めることができた。
幼い頃の約束を果たし、再びめぐり逢った二人は、
クラスメイトの川口姉妹や仲間たちと共に停部中の野球部を復活させる。
目指すは全国!
新生・新越谷高校野球部の挑戦がここから始まる――。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
新たに高校1年生となったバッテリーを始めとするチームメイトが弱小野球部を盛り上げていく…
という設定は割とありきたりですが、奇をてらわないところが逆に好印象だったかな。
そして作画…
「八月のシンデレラナイン」でも作画に関する話題をちょいちょい耳にすることがありましたが、ハチナイはあまり気にならなかった記憶があります。
でも、流石に今回は少し気になりました。
まずキャラデザです…
今回のキャラデザは菊田幸一さん、あの「このすば」のキャラデザを手掛けられた方のようです。
きらら系の作品でキャラデザが気になるケースってこれまであまり無かったので、原作の冒頭部分をチラッと見てみましたが、やはりきらら系の作品だけあってキャラデザは可愛いんですよね。
今回のキャラデザが可愛くなかったとは言いませんが、もう少しキャラの魅力を引き出すことは出来たと思うんですよね。
同じように野球を扱っている「ダイヤのエース」はキャラデザの魅力と野球の躍動感を目一杯表現していると思いますし、現在放送中の「メジャーセカンド2」だってとても丁寧に作り込まれています。
個人的には女子野球というジャンルは決して嫌いじゃありません…いえ、寧ろ大好物ですし、きっと需要も多いと思います。
まぁ今回気になったのはキャラデザだけではなく作画全般でしたけどね^^;
アニメーション制作はstudio A-CATさん。
これまでアニメーション制作として手掛けられたのは超可動ガール1/6の様ですが、3DCGでの参画実績はフレームアームガールズ、デレマスに舟を編むなど場数を踏んでいる会社だと思います。
原作の魅力を引き出す…
言葉にすれば簡単ですが、こういう作品を見ると改めてその難しさを痛感した気がしました。
ですが、物語の展開は決して悪くなかったと思います。
底辺からのスタート…
メンバーの口からサラっと漏れた台詞は、気が遠くなるほど先の目標の一端が掴めるかもしれない希望の一言…
思えば、ここからエンジン全開でしたね。
でもそれだけじゃありません。
勝ちたいと思う気持ちと、仲間を思いやる気持ちが回を進めるほど膨れ上がっていくのが如実に感じられるんです。
これぞスポコン作品の真骨頂ではありませんか…
実際に序盤は気になっていた作画も中盤以降は全く気にならなくなりました。
そんな些細な事より物語の展開が最高でしたから…
そして、もう1つ心に残ったモノがあります。
オープニングテーマは、七穂さんによる「Never Let You Go!」
エンディングテーマは、新越谷高校女子野球部による「プラスマイナスゼロの法則」
どちらの楽曲も麻枝准さんが提供しているのですが、オープニングテーマ&オープニングアニメの相性の良さには感服するしかありませんでした。
通勤中に何度ヘビロテしたことか…
今期のアニソンBEST10でどこまで上位に食い込むか楽しみな楽曲です。
1クール全12話の物語でした。
作画に関しては少々難ありと言わざるを得ませんが、それを差し引いたとしても十分に堪能できる作品だったと思います。
もし、続編が制作されるなら見違えるような作画で彩られた彼女たちと再会したいですね。