hiyama さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
キャラも設定も作り込みが足りない感じ
殺し屋だらけの博多。物騒な仕事を生業とする主要人物たち。
舞台設定と個性的なキャラクターなど面白そうな要素は沢山あるけれど、上手く活かせていない印象。
殺し屋や復讐代行、拷問屋など半ば素人からプロっぽいのまで色々出てくるが、プロとされるキャラクターまで仕事で身内意識まる出しでなあなあだったり、かと思えば都合良く私情を挟まないのがプロであるかのような発言もあったり。
それぞれのスタンスの違いと言えばそう納得できなくもないのだが…。
個人主義だとしても殺し屋の存在が明るみに出るようなポカをやらかせば業界全体が危険にさらされかねないリスクなどもあるため、ある程度の水準なりケジメなりが必要だと思うのだがそういうのもない。
また斡旋業者が殺しのターゲットを間違えるようなアホを放置って…あまりにもリスクが甚大すぎる。
フィクションに置いては「馬鹿馬鹿しい」「現実にはあり得ない」だって成立してしかるべきだとは思うのだが…。
舞台設定が現実の日本の博多であり、またSF的ファンタジー的要素を一切含まないならもう少し『説得力と言う意味でのリアリティ』が欲しい所。
世界観にしろキャラ付けにしろ含めて見切り発車的と言うか全体的にふわっとし過ぎている。
どうも殺し屋や類似職にしろ非合法組織にしろ、描き方が雑で設定を詰めていないと言うか…。
また作者の中で殺し屋などの在り方があまりに一貫していない印象。
また作中で噂される「にわか侍」の正体が明かされる直前のシーンなのだが…なんというかもっと早くやれたのではとツッコミを入れたくなる。
そういう違和感を覚えるシーンも少なくない。
ストーリー自体は展開が勢い任せに感じられる部分も多いが悪いとは思わないし、つまらないとも思わない。
ただ…全体的に作りこみが足りないと言う印象はぬぐえない。
原作の方ではもっとキチンと整合性の取れる形で設定が練られているのかもしれないが、少なくともアニメを見る限りではそのようには感じなかった。