ミュラー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
息を呑むほど美しいアニメ
OP、EDアニメをぱっと見して、わたせせいぞうかと思った。
これがあの絶望先生とか書いていた久米田マンガのアニメ化か?!
すごい綺麗。独特のテクスチャ、落ち着いた色合い。
リアリティ寄りの素晴らしい作画をしている京都アニメーションとは、方向性が違う。
あくまでも絵なんだけど、美しく見せられるその作画に驚きました。
しかもOPはfrumpool、EDは大瀧詠一。ここだけ見たら希代の傑作だよ。
まあ、評価は中身という身上なので、中身の話です。
娘の姫ちゃん。見てると癒される~。
父と子のひとり親家族なのだが、すべてを悟っているかのような姫ちゃんとのやり取り。
父親からしたら、何をおいても姫ちゃんだろう。お互いの信頼関係が紡いできた日常が、ものすごく輝いて見えた。
だからこそ、時間軸的に物語の現在軸で展開している悲劇が、より悲劇として際立つ作りになっている。
アニメで見ている時間の9割は、癒しの過去の物語を紡いでいるので、わずかに挟まる非情な現実が見え隠れするのがなんとも・・。
すごくうまい作りをしているなあ。
最終回、予想通りではあったけれど、綺麗にまとめて感動しました。
中身も含めて大絶賛のアニメでした。
一言、完全に個人的わがままを申し上げるなら、最後の最後、「君は天然色」を流して欲しかったぁ。