退会済のユーザー さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
アニメになり新たな良さが生まれたが、大事な部分が削られた感が否めない
この漫画を最初に読んだのは、2014年くらいのこの漫画が凄い男部で1位だったから。
全巻読んで、即全巻一気買いに行ったね。それ程によかった。
私の漫画事情はとりあえず置いとこう(笑)では、アニメについてです。このアニメ、確か公開時期がなんかと被ったかなんかであんまり世間の注目を得られなかった。(たしか君の名はだった気がする…)
それが残念なところ。絶対もっとバズっていい作品。声優の演技も、イラストも文句ない。寧ろ、漫画よりもいい味を出してきていた。
その点は認める。良い漫画が、良いアニメとして生まれ変わった。ただ、残念なのが、終わり方だ。
この漫画の凄かったところは、登場人物全員の苦悩と、成長が見られた点だったからなのだ。それなのに、アニメは最後の主人公以外のキャラの視点を抜いてしまっていた!
勿体無い以外何者でもない。アニメ映画だから、尺的にしょうが無い所はある。でも、これだと、そこらにある漫画と同レベルだ。違う、そうじゃない。
なんとしてでも、最後に各キャラの心情シーンを入れて欲しかった。出来ないなら、アニメ化しない方が良かったまである。
まあ、流石に言い過ぎたか。では、内容について。小学校で人気者だった無邪気ないじめっ子「将也」が中高でいじめられる…そんな話である。世界観的なとこ言うと、リアルに近いって感じかな。マジでありそうなイジメのシーンです。結構見てるだけでキツイって人もいるかも。。。
将也の家庭環境的に、小学校時代、彼がイジメをしてしまうのはしょうがなかったのかも知れない。恐らく彼も悪気があったわけではないだろう。
まあ、幸か不幸か、彼は純粋な心の持ち主だったから、変われた。そして、罪滅ぼしをしようとした。視聴者も、そんな彼をだんだん好きになっていったのではないでしょうか?
勿論、最後まで許せない人もいただろう。でも、おれは個人的に、彼のことはめっちゃいいやつだと思う。過去の悪さを考慮しても。だって、めっちゃ後悔して、それからめっちゃ頑張ったじゃん!
総じて、とても考えさせられる作品。アニメは最後が端折られちゃったのは辛いけど、アニメ監督が「主人公の成長」に焦点を当てたと思えば納得いくし、映画一本にまとめたのは素直に凄いと思う。アニメを見て、いいと思った人は原作である漫画もぜひ見て欲しいと思う。いやあ、得るものがある良作だった。