退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
キングダムを思わせる面白さ
11世紀のヨーロッパが舞台。
自分は世界史を勉強したことがあったので、内容は掴みやすかったが、歴史を知らない人はもしかしたら国の情勢が掴みづらいかもね。
まあ、それはいいとして、作品の評価をするけど、アニメは2日で見終りました。それほど、一気見したくなる面白さだった。
その後、直ぐに漫画も最新刊まで読みました。ですから、この評価は漫画も読んだ上での評価になるのでご了承下さい。
まず、内容からだね。作品の世界観的なことを言うと、大切な人の死から来る恨みの連鎖や怒りなどをリアルに描いています。
うーん、表現が難しいけど、キャラはそりゃもちろん漫画だから現実じゃあり得ないほどの怪力の奴もいたりするけど、なんかこうリアルなんだよ、人の感情みたいなものが。
主人公トルフィンは、父親が殺されてから、ずっと敵討ちだけを考えて生きてきた。これも、簡単に表現しているわけじゃ無い。作者の、読者を単純に楽しませたくなるようなストーリーの進め方ではなく、本当に作者自身が描きたいトルフィンを描いてる。
もしかしたら、あんなにアホみたいに敵討ちをしようとするトルフィンに対し、不快感を抱いた読者、視聴者もいたと思う。
でも、それでいいと思う。あのちょっとドロっとした感じが、他のアニメやらに見られない部分だと思ったね。
キャラについても触れておこう。アシェラッド。こいつこそが、トルフィンの父親を殺した当本人であり、第2の主人公である。
最初、クズやろうかと思ったけど、作品が進むにつれて、彼は彼なりの生き方をしていたし、かれの時に残虐で卑劣なやり方も、一種の美しさがあると思った。
それに、だんだん見えてくる、彼の過去。まあ、これは思いっきりネタバレやけどね。いやぁ、ほんとにいいキャラだった。多くの視聴者もアシェラッド大好きなんじゃ無いかな?
次に、作品のイラストなどについて。一言で言うと、良い。非常に良い。今世間にウケる絵柄かどうかは置いとくとして、おれは好きでしたね。
原作が2005年に連載開始でまだ23巻なのも頷ける丁寧さなのだ。こういうイラストは良い。作者の魂が込められてる感じがするんだよね。アニメのイラストも良かったと思う。
また、音楽も良かった。opのMUKANJYOかっこよすぎだろ。おれは、ヴィンランドサガ見るまでこのアーティスト知らんかったけど、この曲知れて良かった。めっちゃカッケェ。
最後に、声優。おれは、声優あんまり詳しく無いんだけど、ヴィンランドサガの声はキャラがよく出せていた。全く違和感なかったな。
ということで、総合的に見ますと、かなりの良作と言えます。見応えのある作品です。うーん、これは見て得るものがある。これからも、2期を楽しみにしつつ、漫画で最新話も追っていこうと思う。
「アニメ」のみで評価すると☆☆☆☆かな(5段階評価)