ぜんざい さんの感想・評価
3.2
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
見ててしんどい
高評価で調べてみると世界観もなかなかに良く、気になって見始めたのですが途中で見るのをやめました。
途中でやめた大きな理由としては、ホランドの情緒不安定さです。
最後まで見れば、この情緒不安定さの理由もわかるのでしょうし、これだけ高評価を得ているのですから納得もいくような内容になっているのかなとは思います。
しかし、頑張ってチャールズ夫妻が出てくる辺りまで見てみたのですがホランドがあんなにもイラついていた理由が全くわからず、モヤモヤしたまま見続けるのもしんどいなと思い断念しました。
せめて視聴者にだけでも「何かがあったのかもしれない」ではなく、「こんなことがあったのかもしれない」と想像できるようなシーンを挟めばよかったのに…見てるこっちも訳が分からないまま、ぶちギレた29歳の男が14歳の少年を何度も殴るシーンを見せられるのでしんどいやら怖いやら…何かしら殴るほどに怒る理由があるにしろ、29歳のいい歳した男性が人を何度も殴るというのも如何なものかと…
あと、味方側にすぐキレるキャラが多いし、キレるようなことはなくても善悪の違いが分かってない小学生みたいないたずらをするキャラもいて、それを本気で宥めるキャラもいない。そこからキャラ間の愛情と言ったものが一切見えず、お互いに大した興味もないふうに見えてしまいました。
レントンのおじいちゃんはレントンを失いたくない。自分のそばで平和に生きてほしい。といったわがままながらにレントンを想う愛情が見える描かれ方をしていたのでレントンに対して厳しいシーンがあっても見れましたし、2話までは十分に面白かったです。
ゲッコーステイト内の人間関係からはそういったものを感じられなかったのも途中から見れなくなった原因です。
レントンのような感情で動き回る14歳の少年が成長していく物語を描くのであれば、もっと情緒のある大人キャラを添えてほしかったです…そういったキャラが敵側に寄りすぎてる、もしくは序盤しか出てこない。さらには愛情どころか道徳心すら感じられない。レントンを認めてるような描写を挟むわりにはそれ以上にレントンという他人に興味が無さそうな描写がある。メインで出続けるキャラはレントンを抑え込むばかりでレントンという存在の一部でも肯定しようとはしない。14歳という完全に育ちきる前の少年がこんな環境におかれていたら気を病むのでは…と心配すらするレベル。
世界観、作画、曲といった面が非常に良かっただけにキャラの魅力が無さすぎたのが残念…なんというか、人間関係やキャラの心情の描かれ方が現実みがありすぎて夢あるはずのアニメで見せられると辛いだけなんだなと感じる作品でした。
また気が向けば最後まで見ることに挑戦したいと思います。それで見方が変わることもありますからね。