Jun さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人間の尊厳
前半はクローン中学生。後半は人造幼女。クローンも人造人間も個人のユニークさと人間の尊厳はどこから発生するのかを問いかける。ヴィジュアルは萌えとグロとアクションで引張る。
前半は一人きりでの戦闘。孤独感とグロでこっちまで鬱になりそう。
紅茶を啜りながら「自分のクローンに会ったらどうしますか?」で始まる会話は直球。
無機質でモノトーンのクローンではなく猫をあやしギャグをかまし萌え要素もあるクローン。グロい現実とのギャップは俊悦だった。
垢抜けた綺麗な街、友達との談笑や定番ギャグがが息抜きに入るが、全く気が紛れない。美形であればあるほど、内臓をぶち撒けると生臭さが際立つ。
前半の結論は納得できない。一人の暴力では人間と社会の闇には対処できないと思うのだが。まあ、中二病的というかヤクザ映画のような解決でもおもしろくはあるのだけれど。
後半の結論は無能力科学者グループが惨め。救いがないとまた同じことに頼るのだが。エリートでない人達が評価されるような社会なんてアニメの中でも作れないんだ。というか自分自身が価値に気づかないと無意味なんだろう。
一方、ミカサグループは遊び心満載の大団円というところ。そもそもあり得ない話なのでハメを外した最後は気持ちよかったが。