すかり さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
推しが武道館いくまでは死ねない
主人公・えりぴよとアイドル・舞菜のスレ違いコメディは、わざとらしくて笑えなかった。
が、「ドルオタあるある」や各々の「ドルオタ道」には、その情熱に押し負けクスッときた。
ライブシーンは、作画が少し崩れた所もあったが、途中でCGに頼ることもなく、動かし続け頑張っていた。
髪の毛もスカートもよく揺れる。
本作は色彩に特徴があり、夜の空や道路にも紫など大胆に用いていて、だいぶ明るい。
背景は、水彩画感たっぷりで柔らかく優しい世界をつくり出し、アイドルはパステルカラーに彩られている。
このような色彩の工夫が、「アイドルが確かにそこにいる」という存在感を演出し、ユーフォリアや高揚感の後押しにもなっていたように思う。
えりぴよの
『舞菜が武道館いってくれたら、死んでもいい』
『舞菜が武道館いってくれたら、死ぬ』
は、裏返せば
『舞菜が武道館いくまでは、死ねない』
という意思表示なのだろう。
今を生きる目標・目的があるということに、さぞ幸福だろう…。
そして形はどうであれ、夢中になれることがあるって羨ましいなと思った。