森可成 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「かおす先生」に学ぶ愛されるポンコツキャラの極意
「こみっくがーるず」は主人公薫子が
マンガ家デビューを果たしたものの
一人暮らしをするには余りに人間的に弱いため、
上京にあたり、他のマンガ家も住む寮に
編集者に入れられることで始まります。
この薫子のペンネームが「かおす」です。
そのため担当編集者は「かおす先生」と
呼び、なんとなく視聴者もそっちに引っ張られます。
先ほど人間的に弱いと書きましたが、
相当なレベルです。
ポンコツ中のポンコツです。
しかし全くもってイライラしない。
ずっと見ていられる。
むしろ成長しないで欲しいと思わされるほど。
そんなかおす先生の魅力に触れていきましょう。
1、口癖がかわいい
「あばばばばばばばば!」
かおす先生はよくテンパります。
そこで出るのが上記の口癖です。
「あわわわ」ではなく濁ります。
福島県出身なので関係あるんでしょうか。
涙目になるのも合わさって純真さが
伝わってきます。
2、見た目がかわいいのに発想がおっさん
かおす先生はピンク髪で低身長、
やたら可愛いです。
しかしその発言はかなり高度。
女の子同士が仲良くしている場面を見て
「この光景をずっと見るには、いくら課金が必要ですか?」
と言ってしまうほどです。
外見と直結しない複雑さ、深いです。
かといってエロは苦手。素晴らしい。
3、ポンコツエピソードがかわいそうすぎる
作品へのファンレターがお母さんからの
ものだけ。
見てるこっちの方が泣けてくるエピソードです。
感情移入せざるをえません。
4、人の感情に寄り添える素直さ、努力家
自己肯定感がとても低いので、
よく悩みますが、きちんと立ち直ります。
周りもいいところをしっかり理解しているので、
ちゃんと助けてくれます。
本当に素晴らしいキャラクターです。
シャミ子と同じように愛されるポンコツキャラには
やはり理由がありますね。
ん?「テセウスの船」?あれはあれで
ポンコツ過ぎて逆に愛嬌あるんじゃないでしょうか・・・