チィ千 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
最終回であそびにいきすぎた
原作はメディアファクトリー出版(カドカワ刊)のMF文庫のアニメ作品で2010年夏アニメとして放送されてました。
簡単に説明するとネコミミ宇宙人が地球にやってきて地球人と同盟を結びながらイヌミミ宇宙人と対峙するSFラブコメディ作品です。簡単に言えばMF文庫版のToLoveるやティアーズと思えばわかりやすいです。
良い点
・SFネタやミリタリーなアクションシーン満載で目が離せない。キャメラとか拳銃の使い方などの用語やシーンがあったりもする。アシストロイドと呼ばれる人型ロイドも愛くるしいデザインでプラカードで会話する光景も見てて癒される。終盤のパワードスーツを着たヒロインたちのバトルシーンは思わず笑ってしまう程で、アレ?こんなアニメだっけ? と思ってしまう展開でした。
・ToLoveるみたいな作品だが、あれよりは強引なラッキースケベは薄くむしろ普通な内容になっているのでどちらかというとこっちの方がまだ見やすいと私は思います。
主人公もそれなりに活躍してるので決してキャラ扱いが悪い作品ではないのでいいと思います。
・スフィアさんのOPはなかなかいい感じで声優陣もゴージャス、スフィアさん全員出演している数少ない作品。
・沖縄の魅力が詰まった一品、背景やBGMもそれらしいものを起用しているので雰囲気が出ている。もう少し沖縄に触れても良かったと思う。他にも4話で中野に行く話も悪くは無かったと思います。
悪い点
・キャラクターデザインは可愛いかったりかっこよかったりするのだが、瞳の大きさや色合いに癖が強いので賛否が分かれそう(私も最初はキャラデが気になりすぎてこの作品をなかなか見る気力が湧きませんでした)
・本作のメインヒロインらがとにかく自分勝手に動く。作中では緊急とは言え全裸で夜間に出たり、スクール水着で知事に挨拶したりと明らかに演出や脚本の遊び心が反映しているなと思います。とはいえ上司に威嚇射撃したり民家で実弾を撃ちたいとか言うのでかなり異質な事情を持つヒロインがいます。この当たりも万人受けするにはちょっと厳しいかもしれませんね。
・序盤はシリアスかつガンアクションが多かったものの、中盤からは学園生活やロイド対決などあっさりしたストーリーが続く。っと思いきや終盤の話は宇宙船が地球に落ちそうでかなり展開が急なので話についていくのが大変
・よくわからないアニソン回があって茅原さんが歌う。(スタッフの遊び心)
・イザコザは多少ある恋愛関係はドロドロとし最終回付近まで続くので、イライラする。最終的にみんななかよしでいいじゃないのってノリのハーレムエンドになってしまって、その証拠に三人と連続口づけ(キス)をする強引な閉め。特に三連口づけはアダルト向けや同人誌ならまだ許せるが、地上波でやるには間接的でなんか気持ち悪いし、こういうオチは私大嫌いです。
結論としては、アオイというヒロインの能力の秘密とかベレー帽の少女の正体とか主人公のその後など伏線を残しながら終わってしまったのでちょっと残念です。
続編のOVAや原作もあるので気になった人はぜひそっちに目を通してもいいと思います。
ただやはり最終回のぶん投げっぷりのせいでこのアニメの評価が一気に落ちた感がします。
それ以前にヒロインの性格が癖ありすぎてかなり極者向けです。
パロディネタとしてはマクロスや逆シャアみたいに見えて仕方ないです。
ただこれ含めてもスペースオペラやロボット系や海外ドラマとか好き好んでいる人ならそれなりに楽しめると思います。
はっきり言ってオススメはしません。