overnao さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
予想通りつまらないけどそれでいいや
いつもどおりの新海誠でした。作画が神がかっていて、脚本がどうしようもないです。
前作「君の名は」のヒットは予想外だったと新海監督自身がおっしゃっていた通り、新海作品はもともと大衆ウケしない路線なのでそれでいいんじゃないかと思います。
拳銃が余計だとか、エンディングが謎だとか、何も悪くないリーゼント刑事が殴られるのはおかしいとか、脚本のガバガバさを指摘すればキリがありませんが、たぶんそういう次元でこの作品を評価しちゃいけないんだと思います。しらんけど。
この映画に問題点があるとしたら、前作のヒットに目をつけた配給会社が誇大宣伝を打ったことでしょうか。監督自身もおそらく大衆向け作品に仕立てたつもりはなにのに、大衆向けであるような宣伝を打ち、その結果劇場を訪れた新海作品の芸風にあまり詳しくない層からつまらないと叩かれてかわいそうに。
たぶん、1シーンずつ読み解いていくと、何かしらの示唆だったり、メタファーだったり、哲学的考察に結びつくんだろうとは思います。そういうのが得意な人はそういう考察で楽しめるかもしれません。私なりに解釈したところ、この作品はセカイ系へのアンチテーゼ何じゃないかと思います。主人公らの行動がセカイ全体に影響を与えてると思わせておいて、実は個人の力じゃセカイは変わらないんだぜって。監督からのそういうメッセージ何じゃないかと感じました。
深海さんはもともと短編とか、CMが得意な人なんですよね。よく分かんない長編作ってないで前みたいな仕事して欲しいな。
2006年の時点でこんな映像をつくっちゃってスゴイよ。
https://www.youtube.com/watch?v=CvNlpnM79n4 (efのオープニング)