Rera さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
心が痛い⇒少し心が晴れた
近くにいる親を呼ばずにリクオを呼んだ健気さもかなわず。
ハルにとっては、わかっていた結果とはいえ、一縷の望みが断たれたというか、ハルの涙はその時が来てしまったという涙のような気がして。
結局、リクオと榀子の優柔不断な関係がハルを苦しめる結果に。リクオも榀子もハルにとっては罪な大人。
人を傷つけないと前には進めない不条理はよくあることですが、ハルが不憫でなんとも心が痛いですね。
浪クンはさらに子供なので、榀子の行動は理解に及ばないでしょうね。
最終話視聴後追記;原作未読
最後は私にとっては意外な展開。{netabare} 榀子は浪を追いかけてしまった・・・。リクオは榀子に自分よりも大切にしたいものがあるのだと改めて気づかされてしまった。結局、リクオと榀子は互いに好いていても、抱えているものがちょっと重すぎて(というか、重く考えすぎていて)つき合うのは難しかったということか。普通考えてもこの二人はうまくいきそうにないよね。特に榀子のほうが。リクオに浪のことを聞かれて大粒の涙を流すほど心の整理ができないのであればそりゃ無理だよね。お互いに優しくされて恋愛感情に発展するのを勘違いなどというのは難しいことだが、最後の公園での二人の会話が握手で終わったのはお互いの本当の気持ちを尊重したいとの気遣いがあったからあろう。最後のリクオの告白は不格好だが、言い訳はなくそれなりに正直に喋れているところが裏表のない彼らしいところですね。 {/netabare}
物語全般として、主人公はリクオだけどハルと榀子の話だと思っていたが、最後はリクオの話の戻った。「51%前向き、49%後ろ向き」がキャッチフレーズではあったが、人生なんて悩んだりうじうじしたりすることもあるけれども、結局なるようにしかなっていかないというか、流されつつも流れる方向に前を向いていれば、真摯に物事に対処していればいつか道が開けることもあるだろうという楽観論を登場人物たちには送りたいと思う。
さて、これから原作を読むことにします。