ミュー さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
極端な類型論に戸惑いつつ奉仕部というのも… でも中身はリアルに感じる台詞部分やスレ違いなど 人間考察の重さと面白さの演出バランスを感じました!
極端な分類分けの設定に戸惑いつつも
ヒッキーのメールのエピソードに関しては
ものすごく共感してしまうところがありしました…
アニメのタイトルにラブコメとありますが
中身はゴリゴリの実生活のようなところから
現実というか実情に訴えかけてくるような
そんな学生にだけでもとどまらない人間関係の問題を
取り上げているような…結構切実な一面も感じてしまいました。
雪乃だけではなく八幡もなんだかんだで相当
メンタルが強いなと個人的にはいくらぼっちの経験値が
高いとは言っても印象的でした。
実際の自分は…多分思い返せば雪乃や由比ヶ浜のような
人も居たのかもしれませんが、そう言った人とさえ
こんなに関わることもなく学校生活を終えてしまったので…
過去ばっかり言っても仕方ないですが、俺ガイルなどアニメで
繋がって話がとても合う友達を…までは難しいかもですが…
些細なすれ違いが何だかんだで一番難しい問題のような気もしました。
ヘコタレそうな時は俺ガイルを思い出したいですね。
{netabare}
なかなか自分1人では、思い返すのも辛いような過去も
ヒッキーや雪乃が饒舌に話したり由比ヶ浜の明るさに
自分もどこか助けられるような、平塚先生の
現実世界ではありえないようなヒッキーへの献身の
ようなそんな感じがして、自分的には認知療法を
受けているような部分もありました。とはいえ
今だからこそ理解できる人の残酷な部分とか
性質を諭す雪乃とヒッキーの台詞も
自分にはあったかなとは思いました。
雪乃が言うような自分に劣等感を抱いているから
見下されていると感じるというような言い回しの
台詞は印象的で何だかコンプレックスや劣等感など
誰でも人が陥りやすいような弱い心との
向き合い方に大事なことのような気がしました。
ぼっちもリア充と言うような言葉も死語?
になってきてるのかもですが、自分の過去の
学生時代には一応まだ生きてたと思いますし
そういう言葉が消えたからといって
スクールカーストが変わるわけでもないですが。
結局何と言うか自分の意志で孤立することは
平気でも孤立させられることが特に嫌だったと
改めながら思い知らされた気はします。
実行委員会だったりグループワークの難しさも
何と言うか否が応でも考えさせられました。
肝試しでの小学生に対する行動も現実だと
トラウマにしかならず、大人不信になりそうな
あるいもっと大事になるような気もしました。
また、最後の八幡のサガミに対しての台詞は
何というか間違ってないのだとしてもあまりにも
非現実的だったので、衝撃的な場面ではありました。
原作は読んでないので何ともですが実際にあんなことを
言ったらもっと大事になりそうですが…
そういうことを考える方が非現実的でしたね。
ただ、孤立して休み時間でも一人で退屈し
文化祭でも一人だったり、変なことを
思い出しましたが、そんな自分も思い出すと
本当に人の心は難しくて複雑だと思わせられるばかりでした。
全員が救われる物語なんてあるわけないですが…
また、そうやって最終的に八幡が自ら嫌われてまで
周りの人以外の人の友情を深めていくような皮肉というか…
ただでさえ普段から別々に分かれて行動している
人たちが集まって、思い思いのことを発言しても
結局どう終止符を打つのか?無意識な人は
その場の空気感の中を漂っているだけで
お人好しや少数派が結局面倒を押し付けられたり…
解釈の仕方とかも人それぞれ違う残酷さというか、、、
小学生の時の班長や自然学校だったり中学の部活だったり
グループワークの現実だったり…痛感してしまいました。
なので、当たり前かもしれませんが面白いとか
だけじゃない部分や何だかちょっとしたセリフにも
色々と考えさせられる部分が多々ありました。
僕個人の感想ですが、このアニメはイラストや台詞や
物語の内容以上に何か別にズッシリくるような
明るいシーンにもシリアスな人の一面も感じられました。
自分の性格がひねくれているのかもしれませんが、、、
色々なキャラの見方や考え方などを教えてくれたのも
様々な他のアニメのお陰でその分このアニメを
見やすかった部分もありました。
後半からは特に13話体育祭はアニメ!?万々歳という
感じでしたが、シリアス要素が案外多かっただけに
コメディ感で一気にそのようなちょっと暗いアニメと
いわれるだけの要素を排除した感じもありました。
{/netabare}