ぺー さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
とあるアニメの中間報告
原作未読
リアタイ超電磁砲3期放送にあたっての遡及視聴。禁書目録1期→超電磁砲1期→禁書目録2期の順できてます。とりあえず放送時期順でやらしてもらってます。
禁書目録(インデックス)と超電磁砲(レールガン)と両方観たことでけっこう見えてきました。
「科学と魔術が交差するとき、物語は始まる――!!」
科学すなわち超能力
魔術すなわち宗教
つまり↓
{netabare}科学と宗教が交差するのよ{/netabare}
科学は学園都市の住人で話は完結します。宗教は海外からの客人が話をけん引します。
科学は固定メンバー。宗教は入れ替わり立ち替わり。
今のところ固定範囲の固定メンバーに軍配が上がってますね。『…超電磁砲』『…一方通行』とスピンオフに発展しそっちが元気です。
本家禁書目録の主軸、上条当麻とインデックスは平坦なキャラです。良くも悪くも裏表がありません。その裏表のない基礎調味料みたいな主軸だったことで裏表のある魅力的なゲストキャラを受け入れることができたのだと思います。そこから出世したのが御坂美琴とアクセラレータってことなんでしょう。副作用はあって上条当麻とインデックスの魅力の乏しさに直結します。
シリーズはご丁寧に2クールずつとそれなりのボリュームです。平坦で魅力に乏しいキャラで4クール終了。言いたいことわかりますよね?そうです。…飽きました。
とりあえず本家とスピンオフをあらかた経験して見えてきたのはそんなところです。
2期に話を絞ります。
宗教(魔術)側でスピンオフできるキャラきぼんぬ
科学(超能力)に片寄ったキャラ勢力図において均衡を保ちたく。
…だったんですけどあいにく逸材は現れませんでした。たぶん、飽きたと感じた遠因はこれです。
『…超電磁砲』レールガンで2クールやったってことは科学側の視聴者理解が一気に進んだことを意味します。“パーソナルリアリティ”“アンチスキル”みたいな専門用語いくつか頭に入ってる私です。一方、宗教は微妙です。
2期の構成
{netabare}・7巻#1~#5 ローマ正教会や天草式十字凄教が表舞台に。オルソラさんを巡るお話。
・8巻#6~#7 黒子と似た能力を持った娘とのお互いの正義を巡った闘いのお話。
・9/10巻#8~#13 大覇星祭。ローマ正教の悪巧み其の二って感じの2期の中核。
・11巻#14~#16 北イタリア旅行。やっこさんの本拠地だしそりゃなんかあるよ。
・12/13巻#17~#24 2期はローマ。科学も絡んで「交差してた」メインディッシュ。{/netabare}
原作の巻をまたいだ長編話が投入されてたのが2期の特色かしら。
それと振り返って1期では科学と魔術のエピソードの棲み分けができてて交互に紹介する感じでした。
1期の構成
{netabare}・1巻#1-#6 インデックスが1年ごとに記憶を抹消されてるというお話。
・2巻#7-#9 吸血鬼を召喚したいおっさんの話。予備校が舞台。
・3巻#10-#14 被実験体としての御坂シスターズとアクセラレータのお話。
・4巻#15-#17 上条の家族をも巻き込んだりして、人々の外見と中身が入れ替わるお話。
・5巻#18-#20 実験中止後のアクセラレータと御坂妹No.20001とのお話。
・6巻#21-#24 風斬氷華をサブヒロインに迎え英清教会が学園都市に干渉してくるお話。{/netabare}
今のところ1巻から順を追う形式です。このまま続編が作られても基本ルールは崩さないと思われます。
2期では最後のエピソードに“交差”する話をもってきて話の組み立てにも変化が加わってます。
ここまで50話近くやってきて飽きたのは飽きたのですが、構成の真面目さを評価しても良いでしょう。
ほぼ自分の感想は少なめに、作品がどういう経過をたどって、どんな意図を持ったシリーズなのかを放送順に観てきた主観をもって中間の報告とします。
科学vs宗教の様相を呈してきました。そして“敵”{netabare}(ローマ正教会){/netabare}もはっきりしてきました。続編に向けた引きは良かったと思います。
ただし、わくわくやどきどきとは無縁なためとっとと3期に挑戦するかは今のところ微妙です。
なにせ49巻でしょ? 単純計算で完結には合計8期必要です。マンネリ上等で、“おこたでみかん”“ビーチでまったり”みたいにながらでお付き合いするくらいが良い向き合い方なのかもしれません。
視聴時期:2020年5月
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2020.12.11 追記
禁書目録3期は未ながら超電磁砲3期は済み。どうやら観といたほうが良かった場面があったらしい。
2020.06.13 初稿
2020.12.11 追記