oneandonly さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
プラネタリウム解説員が素敵な作品
世界観:6
ストーリー:5
リアリティ:5
キャラクター:5
情感:6
合計:27
<あらすじ>
封印都市の忘れ去られたプラネタリウム。
そこに迷い込んだ男が出会ったロボットの少女、星に導かれた奇跡の物語
世界大戦後の降りやまない雨の世界。細菌兵器の影響で、人々に見捨てられた最も危険な街【封印都市】。
その、デパートのプラネタリウムに、ロボットの少女がいた。彼女の名前は“ほしのゆめみ”。
彼女はプラネタリウムの解説員で、1年間にたった7日間しか稼働することができない壊れかけのロボットだった。
そこで彼女は、30年間いつか誰かが訪れることを信じて、1人誰もいないこの世界で待ち続けた。
そして、30年目の目覚めたその日に、彼女の前に1人の男が現れた。
(公式サイトより抜粋)
感動する系の作品として名前が挙げられていたことがあり、また、約20分が5話と、ボリューム的に少ないことがわかったため手軽と思い視聴したのが経緯です。
視聴自体はすんなり見終えたのですが、シナリオの展開がやや強引で、悪い面でのKeyの麻枝氏脚本らしさが出てしまっていたかなという印象を持ちました。
{netabare}まず、主人公の男を取り巻く環境がよくわかりません。クズ屋ということで何かに利用できる廃材を探しているようですが、商売をしているシーンがありません。ビンの酒や保存食も探しているようでした。
そして、滅びた街のデパート屋上にあるプラネタリウム館にて、案内・解説ロボットのゆめみと出会い、何故か温情(?)をかけ、故障しているプラネタリウムの投影機を修理します。
3日くらいかけていたかと思いますが、その間の食料は少量のビスケット。水は雨水をろ過して飲んでいましたが、食料が乏しい上、機械と交戦しなければならないサバイバル環境下での行動としては共感できませんでした。
主人公の状況や導入部分での言動から、容姿がかわいいロボットなので温情をかけた、とも思えません(徐々に情が移ったのは理解しますが)。サバイバル下に、足の遅いロボットを伴って移動するのもあまりに悠長。
最後に、銃撃マシーンにゆめみが破壊されるというわかりやすい感動シーンで終わります。
一方、良い面ももちろんあります。プラネタリウムの投影は久しぶりに実際に行きたくなるくらい素晴らしく美しかったですし、ロボットは人間のためにあるといったゆめみの基盤となっている設計思想から来る、ゆめみの願い(天国を分けないでほしい)は、暖かい気持ちになりました。
批判的に見つつも、終盤は面白くなってきたところもあり、続編映画の予告では、今回の主人公が老人のキャラで、ゆめみのデータを新たな躯体に入れて復活させるのかな?などと考えていました。{/netabare}
ざっと感想を書きましたが、短時間でほっこりすることはできると思うので、評価点はあまり高くありませんが、アニメファン(特にKeyの作品に抵抗のない方)は視聴してもよいと思います。
引き続き劇場版を視聴します。
(参考評価:3.4)
(視聴2020.6)