ウェスタンガール さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
Cheer up !
基本、体育会系のアニメは見ない、いわゆる“あっち系”(どっち系だ!)の人間である。
まあ、自分が抱く勝手なきらら系アニメのイメージ、そこから少し離れているのではという漠然とした理由もあるにはあるが、“はるかなレシーブ”、“球詠”と同じく観るのを後回しにしてきた作品だ。
しかし、少なくともこの“アニマエール!”については、全くの杞憂であった。
どちらかといえば、少し前の“ハナヤマタ”に近い作品かもしれない。
当初、経験者はクラブチームで勇名を馳せた“ひずめ”のみであり、他は情熱のみの主人公の“こはね”を含め初心者である。
もちろん、それぞれが“きらら的”トラウマや性格に愛すべきギャップを持っていることはお約束、内容は是非ご覧あれ。
可愛い5人のドタバタと、チアを依頼してくる他の部活の面々や家族とのやり取りが本当に楽しいのだ。
中でも、引っ込み思案の“コテツちゃん”が、なぜかツッコミ担当、それも手加減なしというのが面白く、終盤にかけてスキルアップしてゆくところは必見だ。
そんなわけで、クリアすべき演技のハードルは限りなく低いわけであるが、
Cheer up ! という最も大切なものがストーリーの中心を流れており、とても好感が持てる。
そして何と言っても、“ハイキュー!!”(観ていない…)で絵コンテと演出を担当されてきた佐藤雅子監督である。
初心者であるがゆえ、基礎的な動作に終始するわけだが、逆に手抜きができない中での人物の動き、その作画に説得力を感じた。
コマ数の少なさや、比較的止め絵が多い等、若干淡白な印象は拭えないが、それぞれが違った動きを見せるチアダンの動きである。
緩急をつけたキメの動作の見せ方やアングル(変な意味ではない…)で、チアの魅力を表現してくれた。
加えて、いろんな用語や競技としてのチアの魅力の一端も知ることができたこともうれしい。
それと、オープニングが良い。“ジャンプアップ↑エール!!”、らしいと言おうか、元気いっぱいである。
また、演技で使われる曲が、なかなか良曲揃いである。
“いきものがかり”の“ジョイフル”なんか、こんな私でもよく知ってるし、チアダンにピッタリだな!