森可成 さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
星野源はかく語りき
夢を題材にした曲の中で
こんなに夢と人間の関係において
正直に嘘をついてなくて真摯な歌詞は
ほかにないなと、
この歌詞の中では夢と自分が対等だなと。
夢は叶うとか叶わないとか
歌うときは必ず自分が下にいて夢を見上げている、
果てしない遠くに夢があってそれを追いかけている。
でもこの歌詞は自分が主体。
自分がどうしたいかの証が夢なんだ、
自分があって夢が生まれる。
この歌詞を初めて聞いたとき、
こんな歌詞があるのかと。素晴らしいなと。
これは劇場版アイマスである本作
「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」の
主題歌「M@STERPIECE」についての言葉です。
星野さんは小野坂昌也さんのラジオを聞いていた
なんて人ですから、アニメにも造詣が深いです。
普通のタレントがピックアップしない曲を
ラジオでかける事に定評があり、
この曲もラジオで紹介されました。
夢を初めて願って
今日までどの位経っただろう
ずっと一日ずつ繋げよう
夢は自分を叶えるために
生まれた証だから
歌詞の、この部分が星野さんの琴線に触れまくったそうです。
曲調も好きだ、とのこと。
この曲を劇場で聞いたとき泣いた、とも仰ってました。
わかりみが深い!!!
「M@STERPIECE」の歌詞は
正にアイマスにおけるアイドル像
そのもの。
本作にも
「未来は今日の延長」
というフレーズが出てきますが、
夢とか未来とかを、
憧れで終わらせない、
シニカルにも見ない、
真摯な姿勢が、アイマスが
素晴らしいところなのです。
本作はアニメ版から話が繋がり、
初のアリーナライブに向けて奮闘する姿を
描く内容になっています。
アニメ版はシリアスな回はそこまで多くなかったですが、
(だからこそ20話の神回ぶりが際立ったとも言える)
劇場版は結構シリアスに比重がかかってます。
アイマスはただアイドルが
ニコニコするだけの作品ではなく、
苦しみながらも皆で一緒に
乗り越え成長していく話ですから
それを短い尺で表現するには
シリアスに比重がかかるのは仕方ないっすわ。
ライブシーンの作画、構図、音響は
最早言葉がでません。
「M@STERPIECE」のライブシーン。
これを超えるライブシーンは
今後のアニメで、はたして出てくるのだろうか。
大サビでの変態構図と変態作画。
キャッチーな曲にエモエモ歌詞。
銀テが舞い、ピヨが泣く。
そりゃ星野さん泣くわ、
アイマスPの涙腺はガバいんですから。
そしてこれを超えるエモさを現実のステージで
表現してしまう、765プロェ。
こんな感じでつい熱くなってしまう作品です。
私が一番映画館で見たアニメなのでね・・・
ふ、ふたけたはいってないよ・・・