Drill@IND さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
評価できる部分とできない部分の落差が激しい作品
マクロスシリーズは本作が初めてのため悪しからず。
物語3.5
やりたい事は凄く分かるし伝わってくるけど、もっと良い見せ方あるだろって感じです。グレイス筆頭にギャラクシー船団とレオンの陰謀も理解を得られる理由付けが不十分でほぼ勧善懲悪気味の物語にしているのが勿体ない。正義vs正義みたいな方が個人的には面白いと思うんですよね。また、陰謀の情報の出し方も唐突で序盤から臭わせながら徐々に真相に近づいて行くって構成だとSMSの離反とかも更に盛り上がるんじゃないかなと。ランカの記憶の復活度合やバジュラへの理解度もよく分からないまま進むため、バジュラの行動原理も理解できないまま進み最後の最後にやっと分かり直ぐに和解ってなんでやねんって思いますね。人間とバジュラの誤解を歌で解決→グレイスにバジュラが乗っ取られる→シェリル、ランカのデュエットで乗っ取り解除みたいなのが見たかったかな。
まとめると、情報の出し方が下手かつキャラの掘り下げが足りないって感じです。設定が良いだけにその辺が勿体ないなと思いました。1話のライブ、6話のED、10話のED、12話のライブ、20話のED、22話のEDは最高の演出だったと思う。話の粗を音楽の勢いで押し切ってる感は否めないがw
作画4.0
序盤5話くらいは気合い入り過ぎだったなぁwもし最後まであの作画が維持できたら…って想像しますね。まぁ序盤が図抜けて気合が入ってるだけでそれ以降も全体的なレベルとしては高水準です。CGは余り好きで無かったけども、手書き映えするものとCG映えするものをきっちりと使い分ければ殆ど違和感無くて良かった。ライブの作画は1話並みのを毎回欲しかった…
声優3.5
製作側がどう考えたかは分かりませんが、ランカもシェリル同様、演技と歌の役者を別々にするべきだったなと思います。終わりの方では慣れましたけど、まぁ…って感じです。
レオンの22話の演説は少し物足りない感ありましたね。演説以外のシーンでは凄く良かったですけど。まぁ同じく22話の艦長の演説に食われたってのもありますw
他の部分は非常に高水準な演技だったと思います。
音楽5.0
ビバップや攻殻機動隊SAC、DTBなどを見てきた身としては音楽 菅野よう子ってだけでハードル上がりまくりですが余裕で超えて来ましたねw挿入歌が豊富過ぎたお陰でBGMで耳に残っているのは余り無いですが、それを補って余りある程の挿入歌の豪華さ。
個人的ベスト3は、射手座☆午後九時Don't be late、ダイアモンドクレバス、what 'bout my star?@formoですかねぇ、当然他にも好きな曲はたくさんありますが。
キャラ3.5
EDの線画だとキャラデザ凄い好きなんですが、着色して動かすとそんな好きなデザインじゃ無いんですよねw
アルト、シェリル、ランカの主要3人ももう少し掘り下げる事が出来ると思いますし、ブレラや敵役のグレイス等は描写不足でそのせいで物語の厚みが少し物足りない感じがしますね。