ぴえん さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
結構面白かった。
普通に面白い。面白いけど見た順番が悪かったかな。一個前に見ていたアニメがばりばりバトルもので、ほんわか系頭脳戦に頭がギアチェンジにできなかった。そのせいで面白いけど、独特のノリについていけないまま終わってしまった。
以下ネタバレあり。
裸のニートたちが出てくるシーンとか、ジョニージョニー連呼されることや、幻想のジョニーが出てくる点が、かなり独特だと思う。この辺のノリに耐えられるかどうかでこのアニメの評価がかかっていると言っても過言ではない。なんだろう、独特な日本のアニメ映画のノリっぽい。『君の名は』とかは違うけど、こういう幻想のキャラが出てくるとか、どこか映画で見たことがある気がする。そしてこのよくわからないイメージが私はノリきれなかった。わかった、あれだ、あれに似ている。『夜は短し歩けよ乙女』の映画に似ている。よくわからないまま進んでいって終わる感じ。もちろんこの映画よりは抑えられているが、節々に影響された形跡が見られる。四畳半(?)の部屋に住むニートがいるとか。
最後は映画見てね系だけど、またこの独特のノリを見なければいけないと思うとかなり堪える。まぁいつかは見る……はず。(6/10)
〜追記(7/2)〜
映画2本とも見ました。かなり間が空いてしまいましたが、内容はきちんと理解できました。ノリはアニメほど幻想的な物体は出てこない上に割と真面目な内容で楽しめました。アニメ版最後で記憶を消していたので、それが理由で滝沢が事情を理解せずに話が進まないということも危惧していたのですが、そんなことはなかったので良かったです。まぁ流石に同じことを2回繰り返すのは製作側としても苦行でしょう。
以下ネタバレあり。
個人的には1本目の方が面白かった印象です。ワクワクするエンディングというのもあるのでしょうが、やっぱり展開部分の方が面白いのかもしれません。ニューヨークの街並みとか美しいですし、やっぱり良いですよね。あと黒羽さんがカッコ良すぎて泣きました。最後どうなったんでしょう。
2本目は、少し謎が残りました。まず、なんで滝沢の記憶が戻ったのか、あと、なぜ滝沢の記憶が消されなかったのか。なぜか都合よく1回目に記憶を消した時(ホワイトハウス)以前のは蘇っていないみたいですし、なんで1回目と2回目の間の記憶が蘇ったのでしょうか? あと、最後に滝沢が記憶が消えなかった理由としてすでに聞いていたからという点をあげていましたが、それなら2回目も消されなかったのでは? 記憶を消すということが重要な鍵を握っている本作なのでもう少し丁寧につめて欲しかったですね。あと、相変わらずエンディングが俺たちの戦いはこれからだ形式で少しもったいなく感じました。セレソンゲームは終わったということで区切りがついたといえばそうなのですが、それにしても滝沢どこに行ったんだよっていう。まぁこういうエンディングは納得できる点もありますが、咲とくっつくと思いっていたので彼女の存在意義という意味で不思議でした。
他の作品ともリンクしているということや、セレソンNo.7の話は他のメディア展開されているということなので、そちらを見れば色々と謎が解けることもあるのかもしれませんが、それはある意味丸投げです。途中で出てきた四姉妹も、出てきた意味はなんだったのでしょうか?
色々と謎は残りますが、総合して悪くはない内容だったとは思います。ただ、よくできていた作品だけに少しもったいないと感じた点もありました。