ニワカオヤジ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
不要な設定を省いたら更に名作に?
●「GATE」あらすじ(あにこれから引用)
20XX年、突如として東京銀座に「異世界への門(ゲート)」が開かれた。中からあふれ出た「異世界」の軍勢と怪異達。
陸上自衛隊はこれを撃退し、門の向こう側『特地』へと調査に赴く。
第三偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、巨大な炎龍に襲われる村人たちを助けたことで、エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになるが……
●総評
2期まで通して、物語は展開が速くて面白く、一気見しました。
昨今の異世界転生ものとは違って、伊丹は現実世界でも能力が高いので、特地で無双したりハーレム状態になっても不快感はありませんでした。ハーレムといっても実は恋愛感情はほぼ抱かれてないですし。
ただ、不要だったり消化不良に終わったような設定が所々にあって、そのせいでストーリーの魅力がぼやけてしまったと思う点がいくつかあったので、感想とともに列記します。
●魔法
戦争に関しては、自衛隊があまりに強すぎて拍子抜けするところがありますが、特地には魔法があるけど戦争にはほとんど使われていないので、単に中世レベルの武器と戦略。そりゃ現代の自衛隊が無双するに決まっています。
魔法は炎竜戦など、稀に使われるけど、話の根幹には何も寄与していませんでした。レレイという可愛いキャラに個性を与えるためだけに魔法があるみたい。レレイ自身も特に活躍できなかったし、学位は取れないし、で特に見せ場がありませんでした。もう魔法なんていらなかった気がします。
●エルフ
テュカがエルフなんだけど、エルフであることを全く活用出来ていませんでした。父親の死を受け入れられないとか、長生きのエルフならもうちょっと達観してるんじゃないでしょうか。
●主人公がオタク
自衛隊の中でもトップクラスの精鋭が同人誌オタクというのは無理があるような・・・。視聴者に親近感を持ってもらおうとしたのでしょうか。
・・・ってことは俺たち視聴者はみんなオタクって思ってんのかよ失礼だな! まあ合ってるけど・・・。
●特地の人たちの戦闘能力
自衛隊・特地人あわせての個人戦闘能力ランキングでは、一位はロウリィで、これは神なので別格としても、二番目はおそらく自衛隊の栗林志乃。
ついでに、最も巨にゅ・・・というか魅力的なスタイルを持っているのも栗林志乃。
→もう志乃がヒロインで良かったんじゃね? んで志乃がヒロインだったら、もう異世界の女の子たちいらなくね?
ということで、これらの無駄をそぎ落としてあらすじを作り直してみました。
●改訂版「GATE」あらすじ
20XX年、突如として東京銀座にコミケの門(ゲート)が開かれた。中からあふれ出たオタクの集団。一部は怪異みたいな風貌をしていた。
陸上自衛隊はこれを難なく撃退し、門の向こう側「聖地(東京ビッグサイト)」へと調査に赴く。
第三偵察隊の指揮を任された伊丹は、「炎竜」を名乗る赤いロングコートを着た中二病丸出しの男が、コスプレイヤーをローアングルかつゼロ距離で撮影をしているのを発見して排除したことで、エルフや魔道士、亜神のコスプレをした聖地の美少女達と奇妙な交流を持つことになるが.......
あ、全然面白くなさそう。やっぱ異世界設定いりますね。