lll1 さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
私には駄目だった
批評サイトIMDbにて、高評価を受けていたので観賞。評価件数もアニメとしては多く、10000件を越えていた。
はっきり言って面白くなかった。
まず、技術的な問題点。
音響編集が壊滅的に悪かった。セリフの声は小さく、音楽や効果音はやたらうるさい。セリフを聞くために、音量を大きくしたら、急にバカでかい効果音。聴覚障害の方には困難なまでの音響編集。
健常者である私でも、これはしんどかった。
次に映像、絵コンテについて。
序盤から絵コンテが意味不明。俯瞰で撮ってたシーンから急に、一人称視点に変わったりする。意味が分からない。あまりにも不自然なまでのカット変化。脳の理解が追いつかなかった。こんな非常識なまでの絵コンテを序盤で描いてるもんだから、後半もそれはずっと続いた。
何かしら奇をてらったことをしたいのは感じられたけど、視聴者に映像認識という点で、混乱を齎すようなら単純に上手くないんでしょうね。
アクションシーンとか何が起きているのか分からなかった。映像が暗いのも関係しているけど。
次に脚本・ストーリー、及びキャラクター
基本的にキャラクターが意味わかんないです。何がしたいのか、何が目的なのか、性格はどんななのかが全く見えてこない。
何を考えているんだ、セリフも気持ち悪いのばかり。全てが不自然で奇怪に感じられた。会話してるのに、話がどこか通じていない感じの気持ち悪さ。これが狙いなら、狙いでいいけど。私が駄目だっただけだから。
でもまぁ、ストーリーも面白くなかった。中盤ちょっとだけ面白くなった。ほんとにちょっとだけ。これの所為で最後まで観賞してしまった感がある。
長々と難解な映像を見せられた後、"夢"。みたいなことをやられると、思考を放棄してしまう。元々ハマっていなかったのも関係はしますが。
あとクイズの回とか何がしたかったんだろう。ピノの遊園地の回も。この回で「起承転結の承ばかりで、話が進まないよ。転を飛ばして結に向かおう」みたいなセリフがある。「何を言うとるんだ」と思った。まさに本作を物語っているセリフなのだろうか。意味不明になった脚本家なりのギャグなんだろうか。
最後に音楽。
非常に音楽のセンスに欠けていた。OPはいいとしても、劇中のサウンドトラックとEDはいかがなものかと。ただ平和的な会話してるだけなのに、何故背景の音楽は「あ~あ~」言っているんだ。不穏だし、うるさい。
ピノのハーモニカは良かった。かなり独特な雰囲気を作ることに成功していた。あれは良かった。
私には本作は合わなかったし、はっきり言ってつまらなかった。
何故高評価なんだ。分からない。
最終評価は 4 / 10点です。
3点にするほど質そのものは悪くなかったかと。
本編中で佐藤大が死んでいたのはちょっと笑った。