take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
声優業界のあるあるを観ることができる業界もの
多少スケール、タッチは違いますが「SHIROBAKO」の声優版って感じですかね。
私はちょっと前にブギーナイトな声優さんにだいぶハマっていまして、CD、を買ったり雑誌を買ったり、今となってはレアかもしれないビデオなんかを買ったりしていました。
また、その他の声優さんも、キラ星のごとくマスメディアに登場し始めた時代で、声優さん、声優業界についても(あくまでも一般人レベルで)関心を持っていました。
といった、下地があっての視聴となります。
全体的には、色々と力不足な点がいくつかありました。
これは「どこが」というよりも「総合的に」という表現が正しいかな。
あくまでも私評価になりますが。
まず、ストーリーとしては
声優を目指す女の子3人+α(mob的な女の子たちですが、こちらも立派に声優を目指す女の子でしょう)を中心に据え、声優を目指す道筋を、業界の風景を紹介しつつ、描いていくという感じでしょうか。
この「業界の風景を紹介しつつ」というところがポイントでして、どうしても説明的、蛇足的になってしまう点があったり、キャラの感情、行動と紹介のバランスが絶秒というよりは、微妙という・・・。
ただ、声優を目指す人たちには大変に参考になるアニメだったりするのではないか、と。
作画については、いたって普通という印象でした。
ただ、嫌いとか苦手とか言った雰囲気ではなく、あえて言うならば好み寄りといったところでしょうか。
大好きでもなく、大嫌いと言うわけでもなく、程度の問題というところでしょうか。
声優さんも、普通な感じ、キャラには合っているとは思いましたが、それほど特徴的にプラス評価できる点もなく、悪評価するわけでもなく・・・。
私のイメージとしては好み寄り・・・。
音楽は、、、、OPは嫌いじゃない、どっちかと言うと好み寄り、しかしながら少々ごちゃごちゃ感がある印象。
昨今の声優さんよろしく、歌、コンサート的な要素もあり、作品内での歌の演出もある、嫌いではないが、特徴的ではない。
途中にある、擬音的な一セリフはアクセントとして嫌いではない。
キャラクター、普通に可愛らしいポイントはあるのだけれども・・・。
嫌いではないけれども、勢いとか熱量があまり感じられない。
メインどころの一之瀬双葉、色々と迷うシーンが多数あり、リアルと言えばリアルなんだけど、最後の最後までこれが続いて・・・、{netabare}オーラスでやっと「火」が見えた気がしたけれども、熱は感じられず「あと一年猶予をもらえてよかった」レベル。後に続く演出かもしれないけれども、私的にはもやもや。{/netabare}
萌咲いちご、にぎやかし担当兼ムードメーカー兼リーディングキャラっぽいんだけれども、普通。
わちゃわちゃとキーになりそうなポイントポイントはある程度はある。
コンサートライブシーンでは物語を動かす役割を担ってはいたが、全体的に勢いはそれほどでもない。
小花鈴、中学生で劇団所属の声優さん。
全体的に最年少キャラ扱いという事で、他二人に対しても控えめな印象。
マスコットまでいかないが、ガンガンストーリーを動かすキャラではなく、目立つかと言うとそうでもない、勢い、熱量もそれほどでもない。
{/netabare} 進路問題でいろいろと考え、覚悟し、決断はしたけれども、「熱」が感じられない{/netabare}
ま「お前の言っている「熱」って何なんだよ!!」っていうご批判はあるかと思いますが、あくまでも私の心象ですので、お許しください。
ただ、キャラが嫌いとか、嫌だったとか言う訳ではなく、しっかりと最後まで観ましたので、必要最低限の魅力は備えていたと思います。
ただ、いささか力(パワー)が足りなかったのではないか・・・。
あと、マネージャーキャラの紺野あおいさん、
このキャラについては地味に好きでした。
紺野目線で描かれた、エピソード回もありましたし、この描き方は嫌いではなかったです。
先にも述べましたが、総合的にもう少し「キラリと光るポイントがあれば・・・」と思う作品でした。
業界の雰囲気(流れ)≒キャラのストーリー
あるいは、
ほんの少しだけ、業界の雰囲気(流れ)>キャラのストーリー
という点があったのかもしれません。
現役の声優さんが作者さんとのことで
自分たちの世界のことをもっと知ってほしい(教えたい)という思いが強かったのかもしれません。
でも、
普通に観て楽しめるとは思います。
声優に関心がある方は観ておいてもいいのではないでしょうか。