カエル王子 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
タイトルなし
宮原先生の別作、河合壮が好きで、後に自然と今作にも興味を持ち視聴しました。
可愛らしく個性あるキャラクター達で勢いもあり、退屈することなく楽しめる良作だったと思います。
・・11話あたりまでは。
終盤、リコの抱えるとある問題が解決に至るまでの過程が、あくまで私個人には酷くイライラしました。彼女達の絆を確かめ、尚、固く結び直す上で必要で且つ重要な話である事は頭で理解していても、余りに問題を引っ張る時間が長く、些細な事でいちいち先送りする展開が、選ぶべき結論が決まっているなら取るべき行動を悩まない私にとってはかなり苦痛でした。
悩む事こそ思春期である。それは確かですが、ワンクールの作品ならばもうちょっと尺を短くしても良かったと感じます。
そうして余った尺で、過ぎた言葉とは言え、リコの悩みを真木に示唆したヤンとのいさかいにも、アニメなりの段階で帰結を図って欲しかったです。アニメにおいてそこはそのまま放置され、その後二人が改めて向き合うことなく、生徒会内だけの円満で終了。
そのあたりにおいて、私にとっては気持ちの良い締め方にはなりませんでした。
その辺りよりも水嶋のキャラクターに対する苦情がネット上では案外見受けられますが、彼女は他のメンバーの誰よりも物事の本質を捉えていて、リコの問題や悩みにもいち早く気づいていた大人です。節々での助言さえしていました。そんな俯瞰的視点を持ち得た彼女の存在が、私のイライラをほんの僅かに緩和してくれました。