シボ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ブタ野郎!?って一周まわって全然ありじゃん。
タイトルとバニーガール姿の挿絵からはどんな話か全く分かりませんよね。
でも始まってすぐに出てきます「バニーガール」!!
桜島麻衣はその存在が段々と周りに認識されていなくなってしまう
謎の病気?思春期症候群?になってしまいます。
主人公の咲太は図書館でバニーガール姿の麻衣に出合います。
(なんでバニーガールかってのは目立つ存在なら、
見えてたら咲太みたいに見えてるを気づくリアクション
するだろうって麻衣なりに考えた結果の衣装らしい)
その存在が段々と消えてしまうって、考えただけでもとても怖いし
孤独で寂しいだろうな。
麻衣を好きになってしまった咲太は、寝てしまうと麻衣を忘れてしまう
事実に気づくことに。
麻衣の存在を忘れないために咲太は眠りません。
(アニメを観ててすぐ寝落ちする私には到底無理ですね)
気を抜くと寝てしまう猛烈な睡魔と戦う咲太に麻衣が睡眠薬で
咲太の苦闘を開放して
「よく頑張ったねっ」て頭をなでるシーンは泣けました~。
切なすぎます。
テスト中に思い出して、その存在を生徒全員に知らしめるために
校庭での咲太からすればらしくない、大声で叫んでの告白!
その場には見えてなかったけど
そばにいただろう麻衣の胸中を思うと涙が~~。
3話にしてもう完結で良いんじゃないってくらい感動的なシーンでした。
古賀のループストーリーは、周りの目を気にしすぎてる思春期真っ只中の
我が娘達に観て欲しい話でした。
思春期+反抗期中の今はたぶん観てくれないけどね・・
古賀の為に腕力で勝るだろう先輩に立ち向かう咲太。
全然ブタ野郎ではないです。
古賀の好きだった気持ちを嘘にしないで良いんだよってシーンも
良かった。
普段クールにふるまってる双葉の切ない恋の話。
姉をコンプレックスと思い込んでいたものの、実際は姉が
大好きで、あこがれていたのどかの話。
短い話数で綺麗にまとまっててあっという間に観ちゃいました。
最後は妹のかえでちゃんの回
過去のトラウマを克服しようと一生懸命、外の世界に出ようとする姿は
勝手に兄目線で観てました。
なんとか外に出られた時はよく頑張ったって泣けたな~。
実際、こんなに可愛い妹はいないよって思っていたのですが、記憶を
なくしてから新しい人格が生まれたって事実に納得。
逆に記憶が戻って、それまでのかえででなくなってしまった時の咲太の
動揺、悲しみはどれほどか。あんなに可愛い妹がいなくなったら・・
2人だけの暮らしの中で、全力で守ってきた妹を失ってしまうなんて
切なすぎます。
そんな咲太にいつも救いの手を差し伸べる牧之原翔子の存在は最後まで
判らなかったですけど、続きで語られるのかな?
咲太はその発言とかからブタ野郎って散々な評判ですが、
麻衣が好きになるののわかるくらい麻衣さん一途だし、困ったり
苦しんだりしてるのを見過ごせない、熱い男でした。
(観てるこっちのほうが次々ヒロインのこと好きになってしまい
よっぽどブタ野郎です。笑)
音楽はその回を務めたヒロイン達が歌うエンディングが特に良かったです。
江の島の砂浜でのシーンは素敵でした。
不思議で、切なくて、とっても感動する素晴らしい作品でした。