「ウマ娘 プリティーダービー(TVアニメ動画)」

総合得点
83.2
感想・評価
813
棚に入れた
2804
ランキング
333
★★★★☆ 3.8 (813)
物語
3.8
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.9

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森可成 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ソシャゲ枠という逆境で咲いた大輪の花

ソーシャルゲーム、略してソシャゲは
アニメとは極めて親和性の高いコンテンツだといえます。

アニメ発のソシャゲも一杯ありますし、
ソシャゲからアニメになる作品も1クールに
1,2作品はあります。

ですがソシャゲ枠のアニメは
率直にいって鬼門となっています。
少なくとも私はソシャゲ枠のアニメで
面白いと思った作品は非常に限られます。

しかし、それは無理からぬことだと思うのです。

ソシャゲはゴールというものがありません。
よって「俺たちの戦いはこれからだ!」
的な締め方しかできないのです。

また登場キャラクターが多く、
物語の芯を構成しにくい。
ファンを無視する訳にもいかず、
とりあえず多くのキャラを出さざるを得ません。

他にもアニメとしての完成度を高めるには
厳しい要素が多くあります。
正直、やめときゃいいのに、と思うのですが、
販促という点ではアニメ化は避けて通れないのでしょう。

そんな逆風吹きすさぶ中で2018年に登場したのが
「ウマ娘 プリティーダービー」でした。

はっきりいってPVを観たときの私の印象は
「またしょうもないもん作りやがって」
でした。

しかし、若き日はウィンズに通っていた血が騒ぎ
一応観てみた私の感想は
「思ってたより全然まとも」
でした。

そして最終話まで観終わった感想は、
「ほんとすんませんでした、ありがとうございます。」
になってました。

いったい何故、「ウマ娘 プリティーダービー」は
これほど上手くいったのでしょうか。

まず競馬自体が、「俺たちの戦いはこれからだ!」に
適した題材だということでしょう。
次のレースが自然に存在する世界観ですから。

そしてキャラクターの元になった競走馬達の魅力。
各馬の戦績、性格、特徴がキャラクターに反映されていて、
おじさんは大満足でした。

また、完全に主役を一人に絞ったところ。
そしてそこにスポ根主人公にふさわしい
明るく前向きで素直な性格を
持たせたことも大きいと思います。

さらには、シリアスにもギャグにも振らなかったこと。
スポ根ヒューマン(ウマだけど)ドラマに集中し、
アイドル路線にも走りませんでした。

あとはダメ押しに P.A.WORKSですし・・・

私が競馬をやっていた時代があったから、
ストーリーやキャラクターについて
より楽しめたんでしょうが、
それを差し引いても名作だと思います。

あとは・・・Cygamesさん。
今もなおアプリを待っているおじさんがここにいますよ・・・
販促効果も切れてるので、ついでに2期もお願いします。

追記
このレビューを書いた後に作品を見直しました。
OPについて教えて頂いたからなのですが、
レースを再現してるんですね・・・

ダイワスカーレットは有馬記念、
ウォッカは安田記念、
ゴールドシップは皐月賞。
メジロマックイーンは菊花賞、
サイレンススズカは悲劇が起きなかったIFの天皇賞(秋)

トウカイテイオーの有馬記念は見返す前から
そうだろうと思っていたんですが。

まさかOPで泣かされるハメになるとは・・・
ますますこの作品が好きになりました。

投稿 : 2020/06/04
閲覧 : 390
サンキュー:

23

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