退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
1度は見たほうがいいが2度と見ないほうがいい名作(456)
物語 289/300点
傑作すぎるので先に不満点をば。
10話と言う都合上駆け足感が否めない。13話くらいでまとめた方が丁度よかったのではないか。{netabare}明の両親とのくだりや、了の心情はもう少しあったほうが話が深まったと思う。{/netabare}
…それだけ。本当にそれくらいしかない。人によってはエログロが受け入れがたいかもしれないが、あれらの要素は、悪魔が欲望に忠実であることを考えれば、本作の必要条件である。
前半は淡々と進んでいくので気楽に見れるが、7話以降から大分重たくなり、視聴が辛くなる。が、展開が面白すぎて視聴が止められなくなる。
最後は賛否両論ありそうだったが、個人的にはスッキリした。
キャラ 47/50点
ラッパーがあんな良い奴だとは思わなかったよ…
作画 37/50点
GIFでしか作れなかった以上若干の粗さは目立つが、それ以上に話が面白すぎて、全く気にならなかった。
声優 41/50点
音楽 42/50点
デビルマンの歌が耳から離れない。OPで良かったのにね。
総評 456/500点
本作の一つのテーマとして「リレー」がある。走り方で悪魔になった人間たちの特殊性を分かりやすく表現し、また、思いを繋ぐバトンとしても機能している。一貫性も出ており、非常に良い設定だと思う。
ネット社会ならではの恐怖の伝染のスピードや、便乗する人間の弱さも上手く描いている。最近はコロナ騒動の自粛警察やテラスハウスの一件など、タイムリーな話題が多く、色々考えさせられることもあった。便乗しかしない群衆、盲目の正義感を持った群衆は本当に腹立たしい。
デビルマンは人間社会の闇を鮮烈に描いてくる。だからこそ、人間が互いを理解することの難しさ、尊さが感じられる。
漫画が古い作品のためか、原作至上主義のおじさまをしばしば見かけたが、私としてはかなり面白かった。シリアス一辺倒の作りが奥深さを生み、その中で相互理解の貴さを伝えてくれた。名作であり、怪作であり、傑作である。