waon.n さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
SFとして期待しなければよかった
「センスオブワンダー」
良いSFにはこの感覚が必ず湧いてくる。なんだその着眼点は!という驚きが一番刺さる。これは最後のネタバレとして働いて結果物語全体が覆るような大きな仕掛けだったり、最初から小さい仕掛けを積み重ねていったり様々だ。
じゃあこの作品にそれがあったかというと無かった。いや、正確にはあるんだけれど、この物語の根幹ではない。ただの部品だった。そんなやるせなさを感じさせてくれる。しかも使っているネタが割と私の好きタイプだから余計にやるせなくなるんだよ。
あんまり不平不満を漏らさないレビューが多い方だと自負しておるけれど、今回は辛口な感じになってしまう。好きなジャンルだからね!
SFの要素で話を展開させて、愛のちからで解決するのは好かない。
アクションも意味不明。
時空を超えた恋愛模様で充分ではないか? そのために一生懸命戦うんじゃだめなのか? そこにSFの要素は必要だったか? いや、別にあっても良いんですよ。でもね、SFの要素だけが宙ぶらりんで話に絡まってないんですよね。
時空を超えた恋愛を映し出すためだけの道具。障害となるためだけに発生するバグ修正プログラムの暴走。
「君の名は」に影響されすぎたのか、物語の焦点だったり方向性が定まってないからどれもこれもペラペラに感じる。
良かった点を上がるとすれば、爽快感はあったかもしれない。
主人公頑張ったし。
・・・ほら、ダメだ。SFとして見始めてしまった
あーでも最後のシーンは好きだった。月から地球ドーンの演出は好きだった。カップラーメン出てきそうw
あそこのネタばらしも悪くない。二番煎じ感あるけれどね。
好きな人は好きで良いと思う。見方によっては面白いかもしれないから。私は今回は見方を失敗しただけの話。
ホラー映画をみてなんだよ全然笑えないじゃんって怒っている人なんだ。
「たとえ世界が壊れても、もう一度、君に会いたい」ってので気づくべきだったんだ!ハローワールドって名前でプログラミングの事が頭に浮かんで、連鎖反応でSFなんかなってなって観たからね仕方ないね。