「涼宮ハルヒの憂鬱 第2期(TVアニメ動画)」

総合得点
86.8
感想・評価
3795
棚に入れた
19188
ランキング
185
★★★★☆ 3.9 (3795)
物語
3.6
作画
4.0
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.1

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ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

令和になって、初視聴。

平成中期の代表的アニメのひとつ。実は今まで見たことがなかったので、視聴。

某アニメストアにあるのは「2009年版」。調べてみると、これは2006年放送版のアニメ各話を時系列順に並べられたものにウワサの「エンドレスエイト」を追加したものらしい。


舞台は地球・主人公は「地球人」の涼宮ハルヒ。遠い先の未来の宇宙では生命体は高度に進化しているものの、さらなる進化のために必要なファクターを探していた。高度宇宙生命体は「涼宮ハルヒの情報爆発」を観測し、研究対象とした。各集団はそれぞれ宇宙人を送り込んで地球に潜入させている。
ハルヒは破天荒な人間で、超常現象やそれに類する事件をつねに求めており、それらを探す「SOS団」なる部活を作る。集まったのは空き部屋にいた文芸部員の長門・1つ上の先輩のみくる・謎の転校生の古泉の宇宙人3人と、強制的に入部させられた地球人・キョン。部活の活動内容もハチャメチャである。正直付き合ってられないレベルではあるが、そこは創作物なのでご愛敬。
ハルヒ的に「面白いこと」が見つからないと、憂いが一定値を超えると「閉鎖空間」というものが出現する。それによって、ハルヒの思い通りに面白い現象が起こったりする。いわゆる世界の変革であり、ハルヒは破壊神・創造神的な存在であるのかもしれない。

時系列順に並べた結果、クライマックスは第6話に来てしまっている。思春期特有の憂いが爆発して別世界を創造してしまう。ハルヒは自分の願いが叶った、いわば超常現象が起こる世界。その世界に唯一「巻き込まれてしまったキョン」が元の世界に戻るように説得し、事なきを得る。

第6話以降はいわゆる日常回である。ある意味フツーである。たまに超常現象が起こるくらいで、(ハルヒの理不尽さに不快感を覚える以外は)特筆すべきことはない。

ウワサのエンドレスエイト。夏休みをイマイチ満足しないで終えるハルヒが作り出してしまった、8月最後の二週間のループ。なんと、15000回以上繰り返しているらしい。15000回すべての記憶を持っているのは長門だけで、みくると古泉はループに気付くが記憶は持ち合わせないという設定(後のスピンオフ作品でカギとなるらしい?)。
ループといえども8話各々少しずつ絵が変わっていたり、セリフも少しずつ変わっている(アドリブ?)。8話で終わるとわかっていたので苦なく見られたが、当時放送を見ていたらいつ話が進むのかわからない絶望感を味わっていたかもしれない。結果的には良い演出だったのでは?

そして、圧巻はライブシーン。当時としてはあり得ないレベルでヌルヌル動くし、今でも最高傑作のひとつであろう。

ラブコメ要素はほんの少し。キョンがハルヒを別世界から引き戻したシーンと、最後の相合傘のシーンだけだったような。


時系列順は分かりやすかった。一方で、時系列順がランダムな方がミステリアスでスリリングだったとは思う。話題になったのも、そのおかげであろう。

投稿 : 2020/07/08
閲覧 : 239
サンキュー:

4

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