たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
無軌道と思わせつつ、「哲学」を語っているアメリカ産のカートゥーン
現在のアメリカのカートゥーンのほとんどは、アメリカ国内の「政治」的な内容が多く、日本で言うところの「風刺漫画」に近い作りになっている。
一応多くは子供向けの体裁(シンプソンズとか、パワーパフガールズ、スポンジボブ)を目指した作りになってはいるものの、内容は大人顔向けの哲学を語っていたりするのだ。
その中でもこの「アドベンチャータイム」は一見無軌道でお菓子やファンタジーでデコレーションされた作品に見えるものの、内実は「デストピア」もののSFであり、人間関係や我々の社会について語っているのである。
ちなみにある回では、日本の天才アニメーター湯浅政明が参加している回もあったりするので、なかなか侮れないです。
あと、今現在原作者であり監督のペンデルトン・ウォードがネットフリックスで制作した「ミッドナイト・ゴスペル」というアニメがありますが、そっちはかなりアート寄りのアカデミックな先鋭芸術なので、芸術や美術が好きな人はそちらもおすすめします。