ふぁんた さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
文化芸術の喰わず嫌いは損をする
エヴァかジブリ以来随分久しぶりに見たアニメでした。
第一印象はその見た目と名称からプリキュア的な幼児向けアニメだと思ったので、
とにかく凄いから見てと勧める友人は正直頭沸いてんのかと思いました。
仕方なしに観て驚きました。
特に魔女の出現シーンの絵本のような、切り絵のような表現には本当に感心しました。
後の話でも劇団イヌカレーが魔女シーンを担当していて独特の世界観を繰り広げていて作品の奥行きを何層にも深いものにしていました。
アニメでこんな異質な表現をするなんてと、当時目から鱗で、2020年現在視聴し直しても色褪せない素晴らしい演出だと思います。
久しぶりのアニメ視聴一作目が本作。
次が化物語だったので、私の中でアニメの定義が、子供向けのコンテンツ(ジブリは別)というありがちな評価から、小説、映画、舞台演劇をも凌駕する可能性がある文化の担い手だということを認識しました。
こんな一見、子供や特定の嗜好を持っているような人を対象としているようなガワを使って、
アニメーションの革新を狙うような表現だったり、
映画顔負けのどんでん返しが起こるシリアスなストーリーだったり、
視聴後は制作側に完全にヤられた感じがして、悔しくもあるとともに、最高の嬉しさでした。
私をアニメの世界に引き込んでくれた最初の作品です。
うめ先生のキャラデザ。
本当に騙されました。
こんな可愛らしい絵柄でこんなにドギツくエグい話を展開していくとは、、、
流石シャフトですね。
キャラみんな目が不思議で、ゆるいのに少し曇った目の雰囲気がこの物語の重苦しさをさらに強調していたと思います。
楽曲は素晴らしく、opのClariSは少女2人の歌声が耳に心地よく、
キャッチーなフレーズとリズムは魔法少女達の儚さと悲しさを表しているようでした。
挿入歌 / edのKalafinaの歌声はてっきりサンプリングで電子的に作っているのかと思ったらライブで歌っていて非常に驚きました。
見事に魔女の登場という不穏な空気にマッチした曲です。
Kalafinaの楽曲は他アニメの楽曲も素晴らしく一時期CDをリピートしまくっていました。
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僕と契約して、魔法少女になってよ!
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QBお前許さん!!
あまりに驚きのストーリーと演出にかなりハマってしまったので違う友人に勧めたところ、
キャラに似合わず魔法少女好きか、、、と引かれましたが、
友人も視聴後は見事にハマっていました笑