シン☆ジ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
じわる。。父性本能と涙腺を刺激された秀作
マンガ原作。アニメはマクロスなどを手掛けたサテライト、HORNETSにより2020年に制作。
視聴は2020年NETFLIXにて。
冒頭の出会い、ソマリに胸をギュッと掴まれた。。
奴隷用の首輪、足かせ、手かせを付けられた少女。。いや幼女か。
もしそれをやった本人が目の前にいたら、思わずこう叫んでいたことでしょう。。
「てめえらの血は何色だー!!」(by北斗の拳レイ)
なのに、明るくて健気なソマリ。。
これまでアニメで妹属性にやられた事はあっても、娘属性でやられた事なんてなかったような。。いや、思い出すのはクラナドAfterの汐(うしお)。
そういえばオーッと気合いを入れるソマリの姿はどことなく汐に重なる。
それだけで目が潤む。
そんなシーンが全編に渡って出てくる。こんな作品は初めてかとw
ソマリの表情や仕草なんかが秀逸で、守りたいという気持ちが高なり、もっと笑顔にさせたくなる。
作画の雰囲気としては「メイドインアビス」や「ハクメイとミコチ」に近かったかな。
ちょっとキッズ向けのような色使いに感じたのが残念。
キャラもアビスとか転スラとかで見たような。
~{netabare}
ソマリのcvは水瀬いのりさん。レムやヘスティアと同じ人とは思えない。
それどころか下手をすると水瀬さんだということを忘れてしまう。
人気だけじゃない。さすがの域。
物語としては道中みんないい人。
ウゾイは早見さんだったこともあって、感情移入できたし良いエピソード。
ちなみに裏切り者のローザおばさんのcvは女優の柴田理恵さん。
さすがに最後までいい人ばっかとは行かなかったけどそこに柴田さんとはw
ソマリが食材として捌かれそうになった時は、まさかとは思いながらも憎しみを禁じ得ませんでしたが、考えてみれば人間だって・・・と、考えさせられてしまったり。
無知による、警戒や恐怖からなる争いや殺し合いは、コロナの現実にも通じるものがあり、それを避ける手段を暗示していたのかと。
理解し合う事こそが全ての始まりと。。
{/netabare}~
opは森山直太朗の作曲・歌による「ありがとうはこっちの言葉」。
うんうん、ソマリにそう言いたいんだよね。わかります。
edは水瀬いのりの作詞・歌による「ココロソマリ」。
こっちは当然、ソマリの心情でしょうね。
できれば幼女声で歌って欲しかったw
インパクトはそんな強くないけど、じわっと涙腺を刺激され、じわっと父性本能を刺激される、そんな数少ない作品となりました。