kazz さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
なろう系に食傷気味な方への清涼剤、かも?
原作小説未読。
図書館で手に取った本をきっかけに異世界の王国に四人の勇者の一人として召喚された主人公が王女による美人局に引っかかり、勇者(以前に人)としての名誉や与えられたはずの資金を奪われてしまい。。。という感じ。
人間不信に陥ってしまった主人公が言葉ではなく行動で勇者としての在り方を示すことで、次第に周囲の人々から認められていく様は観ていて温かい気持ちになります。
なろう系と言えば「強くてニューゲーム(+"何故か"主人公がモテる)」という構造を逆手に取って一般的なファンタジーであれば通常のプロセス(何もない主人公が頑張って力をつけて信頼できる仲間を増やして強敵を倒す)を普通とは何か違うもののように見せているのも見事だと思いました。
主人公以外の勇者たちは転生前に転生後とよく似た世界観のゲームをプレイしていたことから、ゲーム的な動きを取ることで様々な騒動を起こすのですが、欲を言えばこれに加えてなろう系的騒動を起こす勇者も欲しかったかな、と思いました。
勇者ハーレムで内紛が起きて町が吹っ飛んだとか、勇者が現代知識持ち込んで王国に失業者多数とか。そんな騒動を呆れつつも粛々と解決する盾くん。。。妄想が広がりますね。
一期でそこそこ成り上がれているような気がするので不安もありますが、二期、三期がどうなるか期待です。
初:2020/05/24
脱字修正:2020/05/29