take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ある意味・・・オタクにつうじる永遠のテーマ?(複数回視聴)
いや、タイトルで茶化すつもりはなかった。
近未来、アンドロイドが家電?として汎用される世界。
しかも、外見、素行が人間と変わらない容姿で。
そんな世界の中で主人公リクオの心の変化が描かれる。
いや、リクオだけじゃないか、もう一人、友人のマサキも・・・。
変化というよりも、作ってしまった壁を崩すという表現が正しいかも。
そのきっかけとなるのが周囲のアンドロイドとの関係性だ。
物語の背景にはだれかによってその様に仕組まれた、というような暗喩があるにはあるのだけれども、それは物語の最後まで見ても、明らかになることはなかった。きっとアンドロイドと人間の付き合い方に対する大きなマインド(≒思想)の対立があるみたい。
これを集約して表願したのがマサキ、マサキの父、テックスとのエピソードじゃないかな。
さて、私自身はこのテーマすごく好きな部類です。
自分はならどうする?
私は男でバカwなので、サミィや元気な〇〇〇や色っぽい〇〇ならでれっとしちゃうかもです。
でも、ホントのところどうだろ。
最近の進歩は、この疑問が現実になっちゃいそうな気配はありますよね。
某Siriに「あなたは私をどうおもっているの?」
とか
某アレクサに「だって家族だから・・・」
って言われたら・・・・
こわっ!?って思うか、困っちゃうか、あるいわウザッ!!こんな機能切っちゃえ、ってなりそう。
それがアンドロイドだったら・・・?
それなりの容姿で、会話もできて、動く、・・・そして、心?を持っていたら・・・。
鉛筆1本、車、2次絵、フィギュアでさえ愛着わくものは湧いちゃいますからね。
うーーーーーん、どうすっかなぁ。
完全な家電として扱えるかなぁ、錯覚しそうだし、愛着もわきそうだし。
ってなことがテーマかなぁ。
サミィはリクオになんか好意的なものを持っていそうだし、
マスターをすごく心配しているアンドロイドも登場する。
これは、心?なのか・・・機械が心を持つのか、持ったらどうなる?どう扱えばいい?
これも、大きなテーマかな。
作品自体は
絵もきれいだし(今だとほんの少し、古っぽく見えるかも)、キャラクターも魅力的、テーマもしっかりとしている、ストーリもちゃんとしている、作品が内包する問いかけも多く、普遍的。
面白くないわけがないです。
ぜひ皆さんに見てほしい。
続編って作られないのかな。
でも、続編作るともっと大きな流れの方へ着目しちゃって雰囲気が変わってしまうかもな~。
【余談1】
この作品を観て、ずーっと昔にやった
「My Merry May」
というゲームを思い出した。
「かみさま、魂のない私が……、
あの人を好きになるのは……罪でしょうか?」
同じというか、似たテーマだった。
このゲームもすごい名作・傑作です!!あまり知っている人はいないんだけど。
【余談2】
どこぞの宗教では、神様は自分に似せて「人間」を作ったそうな・・・
「人間」は大抵の人が神様に愛されたい、愛してほしいと願っている。
「人間」は自分に似せて「機械」作った。
さて、人間はどうすればいい?