まさ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
人の心について考えるアニメ作品。時折、アニメは文学だと感じることがあるが、この作品はまさにそれと言っていい作品。
戦争の道具であったヴァイオレット エヴァーガーデンが自動手記人形の仕事をする中で、「愛してる」の意味を探し求める作品。私は、今までの人生で「愛してる」をたくさん感じて生きてきています、しかし、ヴァイオレットは愛されていたとしても、「愛してる」を知らずに生きてきました。そんな彼女が、戦争で親を失った兄弟の間の手紙、同僚の親に向けた手紙、その他さまざまな手紙を書く中で、「愛してる」ということばの意味を知っていきます。それまで、道具として生きてきた、ヴァイオレットははじめ、表情を持ちません。そんな、ヴァイオレットが話を重ねるごとに表情を表すようになってきます。戦後という時代において、戦争で
人を殺めたことのある主人公が、愛について考える作品。心を突き動かされるものがありました。直接は伝えられなくても、手紙でなら伝えられることがある。全て見終わったあと、久々に、両親に手紙でも書こうかなと思いました。