「カイバ(TVアニメ動画)」

総合得点
67.8
感想・評価
219
棚に入れた
1023
ランキング
2327
★★★★☆ 3.9 (219)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.8

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

表現の可能性を高めた作品(470)

物語  291/300点
記憶を失った主人公が、自分の存在を知るお話。そのため、様々な人との出会いや別れ(1話完結型)と自分の正体を追う話(大筋型)が掛け合わさったような構成になっている。記憶チップの移動が可能な設定上、キャラの把握がかなり困難だが、1周すれば大抵のことは分かるように上手く作られている。2周するとさらに分かる。

キャラ 44/50点
二巡すると意外とバニラが良い奴に見えてくる。

作画  48/50点
時代を遡行したかのような作画。若干手塚治虫の作風とも似ている。この作画とキャラの外見でコミカルっぽく見えるが、悲哀の心情描写にも支障がない、良い作風である。

声優  42/50点

音楽  45/50点
挿入歌の全てが神がかっている。特にplanet,the tree songは伝説級。流れるタイミングが良いのも要因だと思う。


総評  470/500点
アニメにおける表現の可能性を広げてくれた作品。様々なテーマを取り扱い、それでいて大筋も立っている。テーマ性が深いため視聴者に与えてくる影響が大きく、最早娯楽の域を超えている。万人受けこそしないが、刺さる人にはぶっ刺さる作品だろう。

p.s. 二巡目後。一巡目は世界観や、バラバラの時系列を組み立てるのに時間がかかる。視聴後はあたかも全て理解しきったかのように感じるが、全くそんなことは無かった。
特に本作は、二巡目だからこそ気付くことが多々ある。多くのアニメは視聴者へのメタ的な説明が入るが、カイバにはそれが無い。どちらの方式が面白いかはともかく、カイバはメタ的説明がなかったことで、二巡目により理解が深まる。二巡目にしてようやく伏線の巧妙さに感服し、緻密な設定の下で作られたことが分かる。
テーマ性、伏線、テンポ、どれを取っても非常に完成度の高い名作。

投稿 : 2020/06/17
閲覧 : 304

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