ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
あの笑顔の意味は知っている
序盤 うわぁ
中盤 あぁ
終盤 あ、思ってたのと
この話は目の前に顔見知りの幽霊が表れた話
ジャンルは恋愛・生徒・青春・幽霊
今となってはものすごく有名なタイトルでしたが、当時の私の認識としてはタイトルが長くて覚えづらい、程度の認識でした。しかしいざ視聴を始めると素晴らしいもので。
基本青春恋愛です。どろっどろでもないし、少女漫画みたいに甘くもないし。しかし、この中途半端さが生々しさを醸し出し、一気に有名になりました。設定としてヒロインは最初から死んでいるのですが、別にグロシーンはありません。なので青春恋愛ものが見たい方は是非見るといいかもしれません。
内容です。序盤の主人公は正直いけ好きません。決断力の低すぎる主人公というものは時として人をイラつかせますが、正直展開が面白いので打ち消されます。この主人公の性格も後に効いてきます。中盤から展開が大きく変わる、ということもないです。なぜなら基本的に一つの町で一人について一つのテーマをもとにこの作品は作られているので、青春恋愛でよくあるすれ違いなどがうまい具合に続いていきます。胃が痛くなるかもしれませんが頑張りましょう。終盤はイッキに着地に向かいます。個人的にはもうちょっとゆっくりが良かったかな、と思いましたがまぁ放送日時にも限りはありますからね。私はこの終盤の展開は好きではないのですが、雑さというか急いで終わらせようとしてるようにかんじてしまいました。
さて主人公はヒロインがラストシーンで{netabare}成仏したことに対してどう思っているでしょう。仲間とはどうなるのでしょう。またひきこもるのでしょうか。おそらくですが、主人公は前と違った生き方をするのではないでしょうか。彼も弱いわけではありません。ただ歩く意味を失ってしまったのです。メンマの多くのことを知っていたあの時代の自分ではない、と自分を下げ自分を責め、自分い諦めてしまった。
しかし最後に主人公が「やっぱりめんまは笑った。俺たちは大人になっていく、どんどん通り過ぎていく季節に、道端に咲く花も、移り変わっていく。あの季節に咲いた花はなんて名前だったんだろう?小さく揺れて、触れればちくりと痛くて、鼻を近づければわずかに青い日向の香りがした。次第にあの香りは薄れていく、俺たちは大人になっていく、だけど、あの花はきっとどこかに咲き続けている。そうだ俺たちはいつまでもあの花の願いを叶え続けていく。」と言っています。メンマの消失を受け入れメンマの@生まれ変わり」を信じ、自分たちの未来を視野に入れたのです。これはメンマという女の子が主人公を縛っていたかもしれないということです。メンマは成仏を受け入れてました。もしかしたら自分のせいで主人公が立ち止まっていることを知っていながらメンマは主人公と接していたかもしれませんね。そう思ってもう一回見返してもかなり面白そうです。これは青春とかレベルじゃなくて人生観について説いたものということになりますね。{/netabare}
そんなこんな深く考えれば考えるほど味が出てくる、とても素晴らしい作品となっています。
監督は長井龍雪さん。超電磁砲などの監督をされた方ですね
シリーズ構成は岡田磨里さん。CANNANなどのシリーズ構成をされた方ですね
キャラデザ・総作監は田中将賀さん。とらどらのキャラデザをされた方ですね。この三人が後々超有名になるんですけどね
劇伴はREMEDIOSさん。TVアニメ初の劇伴だそうですね
アニメ制作はA-1 Picturesさん。やはり素晴らしい作画でしたね
作画は良かったです。キャラデザも良く、動きも細かく
opは尾崎雄貴さん作詞曲、Galileo Galileiさん編曲歌唱の「青い栞」
edは町田紀彦さん作詞曲、とくさん編曲、本間芽衣子ちゃん役の茅野愛衣さんと、安城鳴子ちゃん役の戸松遥さんと、鶴見知利子ちゃん役の早見沙織さん歌唱の「secret base 〜君がくれたもの〜」
声優さんは素晴らしく、魂の入った演技でした
総合評価 見たほうが良い