sekai さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
主人公はバカであるのに作者は博学
本作の作者であるビーノ先生は「人が何を面白いと思うか」を理解しているように感じた
なぜなら「バカ」というニックネームの彼女は引き際を弁えており、第三者視点で人が不快に思う事をしていないからである
また、誰とでも分け隔てなく接することができ、自分の周りの全員を笑わせようとする姿勢にとても好感が持てる
これはコミュニケーション能力が高く、頭の良い人のみができる事なのだ
他にも「オタ」や「ロボ」など、マニアックな人の持っている感性を繊細に表現しており、冴えたボケとツッコミがとても面白い
面白い箇所に手間をかけて描かれているのもポイントが高い
例えば、ロボの将来の夢に「微生物学者」を選ぶなどだ
「頭が良い」事を表現するのであれば、「全国模試1位を取った」など安易な描き方はいくらでもあるはずだが、あえて個性を持たせている事もなどが良くできているように思える
私的に笑いのツボであるのも確かであるが、総合的にギャグマンガとしての完成度が非常に高い作品である