カミタマン さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
安定のNHKクオリティー
率直に面白かったです!
先が気になり話に引き込まれました。
正直言って中華風ファンタジー世界寄りは中世ヨーロッパ風ファンタジー世界の方が好きなのですが,この作品では独特の文字(ヨゴ文字というらしい)がいい感じに世界観を支えています。読めそうで読めない漢字のような文字(西夏文字や契丹文字をけっこう意識して作られていると思います。)まさに,何処か見たことあるような気がするけど異世界という感じです。 {netabare} 実は日本語の仮名文字の音に対応した文字だそうです。ただでたらめにそれらしい文字を書き並べたのではなく,意味があったんですね。 {/netabare}
作画も当時としてはレベルが高いのではないかと思います。
ストーリー的には,バルサの生い立ちに関する話,バルサとジグロに関する8,21,22話が特に好きです。
ただちょっとだけ残念に感じる面も・・・
{netabare}チャグムと再開後のシュガの行動に納得がいかない,同様にその時のバルサの行動も・・・
男の王子が卵を宿し,女のバルサが卵を宿した王子を守る,一般的な設定とは性が逆転している気がするのだが,固定した性的役割意識に対するアンチテーゼなのだろうか?いや,強い違和感を感じるとかではないのだけど重要な意味があって描かれなかった(あるいは自分が感じ取れなかった?)のか原作が児童書なので原作者が児童に固定的な性的役割のイメージを持たせたくない等の意図があっての事なのかそこらへんがちょっぴり気になったので・・・^^;
最も残念な点は,チャグムの成長をもっと深く描いてほしかったという点でしょうか。チャグムがすごい名君になる予感をさせるような,成長をもっと書いてほしかったの{/netabare}が残念に思いました。