ニック さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
旧作は見ておきたい
旧作(原作?1973年)から30年後の作品。
敵サイド(ブライキングボス)に支配された世界になっているためストーリーが大きく変わっている。
4話構成なのはOVAだし仕方ないとみるか。
作画やモーションや音響、声優の演技の質などが上がっている。各キャラクターの作画、敵ロボットを倒すモーションが大雑把だったのが細かく描かれているためファンにとっては嬉しいだろう。
臨場感が増しシリアスになっている分、敵サイドのコミカルな描写が少なくなって個性が無くなっているのは個人的に残念。ブライキングボスや部下がよくある悪党になってしまい、旧版の様な強欲さや意地悪さが感じられなかった。
キャシャーンの正体や両親、相方の女性等端折った展開が多く、
旧作キャシャーンを見ていないと理解できない場面が多かった。
旧作と比べると、ブライキングボスの設定が少し変わっており、必要悪みたいな存在になっている。(3話辺りから明らかになる)
ボスを擁護する余地なし、ロボットとの共存が終着点、だった旧作を見てきたので
本作では互いに理解できないまま終わり視聴後もやっとしたものが残った。
{netabare}
「我々の手によって地球は蘇る」
「人類はこの地球を汚した罰を受けねばならない」
「独裁者などではない」「悪魔は貴様だキャシャーン」
アズマ博士の命令を勝手に解釈し人間を支配しようとするブライキングボス。
それに対し、親を殺された憎しみからアンドロイド(作中ではネオロイド)になりブライキングボスを倒すために戦うキャシャーン。
分かり合えることはないだろう。
{/netabare}