ちょま さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
センス100%のぶっ尖りアニメ!
とにかく他人のレビュー云々より自分の目で確かめたほうが早いアニメ。
全6話だけど「面白い」にせよ「つまらない」にせよ1話目で感じた印象が6話全体の印象になるので、とりあえず1話だけ見て切る切らないの判断をすればいい。
とにかくセンスしかない。「おっしゃれー」とか「クール!」とかじゃない、真似しようのないセンス。
巨大アイロンみたいな形をした工場が佇む町を舞台に、世の中を達観している(と思い込んでる)生意気小学生ナオタのもとへいきなり美女が現れてギターで頭をぶん殴り、そのタンコブからロボットが出てきてさあ大変!最後には世界の命運に巻き込まれつつちょっとだけ大人へと向かっていく青春ストーリー!
と、まるっきり意味不明の展開なのに何がすごいって話がちゃんとまとまってる上にたった6話にそこそこのキャラ出しておいて全員キャラ立ちしてるんですよ!
いつだって話の軸はナオタでブレず、各エピソードも人間関係の変化がメインだから理解できちゃう!設定も色々あるし、謎の美女ハルコも謎だらけで何か企んでるし、謎の組織も現れるし、ここらへんな~ンの説明もされないのだけど、全員背景に何かあるってのがわかるし目的も感じるし結局人間ドラマがメインだからそんなの気にならない!
ここまでぶっ込んでおいてむちゃくちゃになるかと思えば見終わったとき、世界の命運までかかってたのにまるで「小学生の頃、まだまだ世間の何も知らなかった小さな自分が見知らぬ隣町まで冒険に出かけたひと夏の思い出」みたいな切なさと爽やかさを感じさせるという王道ジュブナイルとしての完成度を誇るまじで頭のおかしいセンスで構成されたアニメ!
作画はガイナックス感溢れててかつ安定しててアクションも日常シーンもグリグリ動く!各所で流れるthe pillowsの楽曲も相まってほんともう唯一無二のアニメになってしまったのである!真似しようにも真似できないもはやオーパーツ的アニメじゃなかろうか!
漫画、小説と別展開していたがそこまで揃えたのも初めてだった!小説は語られなかった背景も語ってくれるので補完資料としてもオススメ。漫画は…
と、ハードル爆上げ評価をしたがちょっとテンポゆっくりだし絵面的には全然ぶっ飛んでないです。
刺さるとこんなにテンション上がるよ、ってコトで。
でも正直この作品のせいで漫画アニメに対する評価基準歪んだ。許さん。
個人的に一点不満だったのがナオタの心変わり。5話までマミミに執着してたのに6話で急にって…ここも納得行くものだったらもっとテンションやばかった