ちょま さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
探偵設定いる?
架空現代の歌舞伎町にて、6人の探偵が所属するバー:パイプキャット。その6人が舞い込む依頼を賞金目当てに我先にと推理に挑むお話。
と、毎回冒頭で謳ってるし面白そうなのにこの設定がまるで息してないのは面食らった!主人公ポジのシャーロックとワトソンの二人以外は探偵としての活躍は0!いやまじで一回も活躍しねーの!各キャラにスポットが当たる回があっても、それぞれトラブルの種になるだけで解決するのは全部シャーロックという…この探偵長屋設定いる?
推理パートも「実はこういうことがあったんだよという後出し」「匂いでなんでもわかっちゃうチート」みたいな雑さが多いのなんの。「マインドコントロールで操ってたんだよ」なんてトンデモ犯罪もあり、コナンや金田一のように「犯人は誰か」という楽しみ方はできずここまで来たらむしろ「探偵」という設定自体に必要性あったか疑問…
それぞれキャラ立ちはしていたのでうまく活躍できたら良かったのに〜と残念。犯人も個性的で逆転裁判みたいな感じで楽しいのに。
つまるところ設定やお話は添え物、各キャラやシャーロックとワトソンが事件を通してワイワイする様子を楽しむ、という鑑賞方法が正解。そうして見るとなかなか賑やかで楽しいアニメだったし、シメの「落語で事件の種明かし」もオツ。確かに設定や各キャラをまとめきれてないけれど「私の好きなもの全部のせランチ」みたいな突き抜け感もあるのでツボる人にはツボるに違いない。
基本一話完結だけどシャーロックの親友モリアーティを巡る大きな物語もあり、ここは見ごたえがあった。親友故の変化する関係性、葛藤、苦悩…ただBL臭さもあるので受け付けない人もいるでしょう。そこだけ注意。
設定が足を引っ張っているけどキャラは面白い、そんなアニメでした。