水天楼 さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
切なく 苦しい
ごく普通の少年が数十億年先の荒廃した未来の世界に突然連れていかれるお話。
数十億年って物凄い先だな…
舞台となるヘリウッドでの主人公シュウや少年兵たちの生活がメインで描かれていて、外部の状況(他の国の様子など)はほとんど描かれてない。
ヘリウッドで暮らす人たちは故郷から離れて戦うことを強いられて、ただ理不尽な目に遭う。
このアニメは閉鎖的で、笑えるシーンは殆ど無く、見てて息が苦しかった。
特にサラが凄く可哀想だった。
こういう場所だからサラみたいな子が他にも何人か居そうだけど、どうなんだろう。
最終話でサラは元居た世界には帰らず、兵士との間に出来た子とシスが預かってた子供達と一緒に生きていく選択をしたけど、これで良かったの?
その選択しか出来なかったとしても、悲しすぎる。
私は元の世界に帰って、元の平穏な生活に戻って欲しかった。
まだ若くて、沢山やりたいこともあったと思うのに。
主人公のシュウは、元気でやんちゃで感情任せなタイプで、自分の正義感を貫こうとするけど、どんどん悪い方向に行ってしまう…
ことが多かったような。
何かを変えようと動くのは良いんだけどね。
良くも悪くも、最後まで成長しなかった。
最後は元の世界に帰れたけど、なんかモヤモヤする。
ヘリウッドのリーダーのハムドは変態狂気系で気持ち悪かったし、最後まで改心することは無かった…。
何者なのかもよく分からなかった。
そしてララルゥ…(泣)
消滅してしまっても心は救われたと思うしかない。
いつ何処が舞台なのかとか、ハムドの過去とか、ララルゥの能力の説明とかその辺の掘り下げは必要なかったから敢えてしなかったって感じかな。
見てて色々と考えたし、見て良かったと思うけど、よく考えりゃ最後は誰もハッピーになってない。
元の世界にめでたく帰って来れたシュウはこれから何を思って生きていくんだろう?
何年かしたら、またこの作品が見たくなると思います。
因みに1番好きなキャラはナブカでした。